ジャッキー・ブラウンのレビュー・感想・評価
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見終わって意外性が全くない映画だった。
ロバート・デ・ニーロ以外俳優の名前は知らない。
ロバート・デ・ニーロがどの程度の俳優かは色々な映画で知っている。
さて、キャストを考えた時、馬鹿な男役として、ロバート・デ・ニーロが適役だったのだろうか?
両腕にキツめのタトゥーを入れて無教養なバカ男は名演技なのだろうが、コストパフォーマンスは大変に低いと感じた。同時に主演女優も決してイケイケの美女とは言い難い。勿論、美女だろうが、外見から挙動が分かる人物として描いている。つまり、意外性が全くない。
タランティーノ監督は黄色い服が好きなのだろうが、人殺しが日常化している人物が、気を許したとは言え、黄色い服で生活しない。
結局、約6000万円の為に3人が死んだのだが、老後には約2000万円が必要と聞く。運び屋をやっていて、バレて退職金も出ずにファイヤーされたわけだが、合計で4人がこの映画の上映時間内に殺されている。そんな世界の見返りがたったの43万ドル、つまり6000万円。バルセロナでヨットに乗って悠々自適にはなるまい。
タランティーノ監督の音楽的センスはあまりないと感じた。ソウル・ミュージックと黒人に意外性は感じない
パムグリア超いい女!
公開当時はそれまでの作品と比べて間延びした印象で、退屈に感じられましたが、数十年ぶりに見返したら全く違った感想になりました。
タランティーノが恋した女性をキャスティングし「じっくり魅せる」作品で、ただ横に移動するパムグリアを写し続ける冒頭が象徴的ですが、この「じっくり」が当時は退屈に感じた原因だったのかなと今では思います。彼女の表情をじっくりと長く見せるシーンが結構あって、彼女に魅了されればこそそういったところがこの映画の魅力になりますが、そうでなければ冗長に感じられるのも当然かと思います。印象的なのは受け渡し後の取り調べシーンとラストカットです。本当に微妙な表情を捉えていて、何を思っているのかを想像することに引き込まれます。
当時はパムグリアに恋しませんでしたが、数十年ぶりに見たら「そりゃみんな振り回されるよなあ」とすっかり魅了され、物語の説得力も増して大変面白かった。添乗員姿も黒のスーツも白いジャケットもいいですが、ちょっとだけ出てくる赤いワンピースのパムグリア!最高!
本心がなかなか見えないジャッキーブラウンに観る側が翻弄されながら展開する物語は、サスペンスとして面白いですが、一方でロバートフォスター演じる保釈人の物語が非常に切なく心に沁みます。ジャッキーブラウンという存在が彼に見せたドラマと、映画を観てそれが終わる自分自身とが、とてもよく似ているからです。
自分にとっては、年齢を重ねることの素晴らしさと切なさ両方を感じさせてくれる、いい映画でした。
タランティーノ監督の宝箱
パルプ・フィクションが評価され
次回作となったこの映画では
少し自由にさせてもらったのか
自分の中の秘密の引き出しを
いくつか開けて来た。
この監督の好きなところは
とにかく選曲がカッコいい。
タランティーノは映像の中に
自分の好きな曲をぶち込んでくる。
それが見事にハマっているから
観ているこちらは文句も出ない。
そして何と言ってもこの作品は
主演のパム・グリアの為の映画。
ファースト・シーンでも
エンド・シーンでも、、、
彼女をずっ〜と、撮っている。
それがカッコよくって
飽きないから不思議だ。
パルプ・フィクションでも惚れたけど
ジャッキー・ブラウンでも惚れてしまった。
※
劇場公開時鑑賞で確か初タラちゃん
原作未読。タランティーノとしては色々と意図があって作っていたのだろうが、その辺は正直よくわからない。画面分割みたいなのは好き。
エルモア・レナードは結構映画化されてるけどいまいち乗り切れなくて意欲がわかない。
どんどん面白くなる映画
ジャッキー、スマートで強くてしたたかでかっこいい。映画が進むごとにジャッキーがどんな人なのか分かってくる。人を見る目があり自分は何で何をしたいのかはっきりしている。試着室でかっこいいパンツスーツを着る。鏡に映る自分の顔にふと気がついてじっと見る彼女の表情。40代以上の人間でなくてはわからないだろう。演技が素晴らしい。
時間軸戻し、誰が見てるかの視点と空間ずらし、足フェチ、テレビに映ってる映画(ヘルムート・バーガー出演!)、選曲センス抜群の音楽、すぐ拳銃ぶっ放す、拳銃についてダラダラ続く話(サミュエル・L・ジャクソン、いい!)などタランティーノがいっぱい詰まった映画で大満足!
デニーロがぼんやりしていながら緊張しいですぐキレる方向音痴の中年男で凄く良かった。マックスは身の程わきまえつつジャッキーに惹かれる感じが大人の恋愛で素敵だった。映画館で見ることができて幸せです。
凡作、冗長
長回しを多用していますが、いつもの緊張感やセリフの妙が感じられず、ただ冗長に展開していきます。いい役者が揃っていても、力も入っていない演技で、持ち味も出ていないような…
私の見たタランティーノ作品では最低の評価です。
2013.5.23
薄味なタランティーノ作品
消して駄作とは思わないが、キャラの濃さも展開も音楽も下らない会話もすべて薄味だった。
だがキャスティングは濃く、個人的に好きなデ・ニーロ、サミュエル、キートンと嬉しい共演だった。
デ・ニーロはデ・ニーロ史上稀に見る冴えない役だったけど…。そこが一番タランティーノらしかった。
ブラックスプロイテーション映画
ジャッキー・ブラウンを演じるパム・グリアは大胆で暴力的な女囚や殺し屋役で名を馳せた女優さん、似たもの同志的なところでタランティーノ監督に気に入られたのだろう、「パルプ・フィクション(1994)」の情婦役にしたかったが実現せず、監督が脚本を当て書きしてオファーしたそうだ。彼女のそんな過激な作品は観ていないので私には普通のおばさんにしか見えませんでした。
映画は70年代に流行った黒人が主役のブラックスプロイテーション映画へのオマージュなのだろう、当時の作風をまんま踏襲している。
したがって登場する白人は間抜けかチンケな役どころが殆ど、まさかあのデニーロ様を風采の上がらないただのチンピラの端役に使うとは勿体ないにも程がある。サミュエル・L・ジャクソンにしても小物のやくざで銃の密売人、絡む金も大した額ではない、マイケル・キートン扮する地元の刑事もジャッキーにまんまと担がれる間抜けぶり。
主人公も中年のCAで度胸はあるが所詮素人だからアクション映画にはならないし、男どもを手玉にとる様を延々見せられるだけ。
思い入れたっぷりの役者の表情のアップ、余韻をやたら引っ張る演出に相変わらずの長い無駄セリフで2時間半を超える長丁場、これがクエンティン・タランティーノ作品かと目を疑った、まるで別人のような内省的なタランティーノ映画など誰が望んでいるのだろう・・。
タランティーノ監督作の中では物足りなかった
この監督の他の作品と比べると、地味目というか、いつもの
監督の本当に作りたい物、悪く言えば好き勝手に作っている感じがしなかった。
原作あるやつよりオリジナル脚本の方が良いんじゃないかな?
キャラも無味というかあんまり魅力的に感じなかった。でも全く役に立たないデニーロは笑った。
いつもは魅力ある長セリフもただ長えなと感じた。
それが起爆剤となってデスプルーフの恐怖のカーアクションシーンみたいな劇的展開に繋がるわけでもないからなぁ。
ただ、音楽に関してはとってもオシャレで監督自身の思い入れのある曲なのかな、良かった。
俳優達の名演技は流石です。
銃密売人の資金密輸を任されたスチュワートが、その資金を横取りしようとする物語。
クエンティン・タランティーノ監督作品。パルプ・フィクションから引き続き、サミュエル・L・ジャクソンが出演。そしてロバート・デ・ニーロも脇を固めるサスペンスです。
流石に出演者の演技には目を見張ります。この映画では、特にロバート・デ・ニーロの演技が秀逸でした。惚けていて、弱気で、それでも・・・・と言う人物を好演しています。
ただ、ストーリーを含めた映画としては、正直それ程の面白みを感じることが出来ませんでした。
狂気と狡猾さを併せ持つ銃密売人。彼の存在感は素晴らしいのですが、要所で主人公にあしらわれる様子は中途半端を感じてしまいます。そして、彼を出す抜くジャッキー達のアイデアにも、もう一つ工夫があっても良かったように思えます。
私的には、標準点以上は難しいと感じられた作品でした。
ジャッキーってタイトルがカッコイイ
メキシコの航空会社で働く女性CAジャッキー・ブラウンとチカーノの話。ジャッキーが保釈されるシーンはBGMも良くて、金融業者マックスが彼女に一目惚れするところが好き。
44歳の三流CAが56歳の保釈代行の男と組んで、拳銃の密売人から5...
44歳の三流CAが56歳の保釈代行の男と組んで、拳銃の密売人から50万ドルを奪う。
刑事、密売人を両方騙す計画はなかなかスリリング。
ただ、いきなり拳銃をぶっ放すシーンがあるので心臓に悪い。
個人的にはたかだか50万ドルのために命を危険に晒す気にはなれないが。
【”人生の先が見えて来てしまった中年男女”が”ソウルミュージックを介しての”見事な”人生一発逆転劇”。痛快作。】
■今作品の面白き所
1.ジャッキー・ブラウン(パム・グリア)は飛行機の客室乗務員。40代だが、年収は1万数千ドル。”副業”で武器商人オデール(サミュエル・L・ジャクソン)の運び屋をしている。35歳の時にも一度逮捕されていて、”後がない”。
2.マックス・チェリー(ロバート・フォスター:渋い・・)は56歳の”保釈保険業者:そんな稼業があるの・・・”。コレマタ、閉塞感を抱えつつ、業務をこなす日々。
という、少し人生、お疲れ気味の中年男女が、ふとしたことで知り合い、お間抜けなギャング、オデールがメキシコに隠していた”50万ドル”を頂くまでの物語を”デルフォニックス”の曲を象徴的に使いながら、描いた痛快作。
◆お間抜けなギャング、オデールを取り巻く人々
・ルイス(ロバート・デ・ニーロ):銀行強盗で刑務所に入っていたが、出所し、オデールの愛人の部屋でゴロゴロしている・・。ここまで、お間抜けな役をこなす、デニーロも珍しい・・。
・メラニー(ブリジッド・フォンダ):可愛い白人女性だが、矢張りお間抜け。
・ATF捜査官、レイ(マイケル・キートン):オデール逮捕にやっきになるが、結果的には、ジャッキー&マックスにしてやられる‥。(やられた事にも気づかない・・。)
■白眉シーン
・現金受け渡しシーン
①予行演習
②本番
の様々な角度から撮ったシーン。何度も繰り返されて映し出す手法。見事です。タラちゃん・・・。
<ジャッキー&マックスが”デルフォニックス”の曲を絡めながら、徐々に間を深め、(特に、ジャッキーがどんどん美しくなっていく・・)最後、交わす口づけのシーンも素敵。マックスを演じたロバート・フォスターの渋さも良い。>
面白かった
・保釈金融業者が保釈したジャッキーにいきなり惚れるっていうのが何か面白かった。
・若干、何がどうなっていっているのかが分からなくなった。
・ジャッキーが保釈金融業者にこれといった事もなく、優しく接するのがまた妙に面白かった。
・サミュエルLLジャクソンがすぐに人を殺すっていうシーンが最初に入ったので、苛立たせたりした瞬間、やべーこいつ殺されるぞ!って緊張感があった良かった。
・ロバート・デニーロが抜けすぎてて良かった。映画に出てくるようなキャラじゃない感じが。
・サミュエルLLジャクソンが白人のメラニーを馬鹿だとか見下しておいて、ロバートデニーロに殺されたら物凄く惜しい事を!と憤慨していて、アメリカ社会ってそういう事なのかぁと思った。
・挿入歌がとても良かった。エンディングの100番街の歌詞(翻訳)が良かった。
ジャッキー・ブラウン
タランティーノは偉大な作家にインスパイアされたときに強く、彼は複雑な人物、マキアヴェルの陰謀を推し進め、有益なユーモアを大量に無視することはありません。ここで彼は劇的な形の前に憂鬱で心理的な深みを強調する。これらの理由から、それは間違いなく彼の最も成功した映画です。
濃い目の珈琲を連想しちゃう
タランティーノで唯一観てなかったタイトルをネトフリで。
2時間半。内容からしてこれは長過ぎだわなぁ。
ダグラス・サークのオマージュって言われても元ネタのメロドラマ知らないし興味もないので…。
センスのいいショットはいくつもあるけど、どうにも間延びした印象だし豪華キャストも活かせていたとは言い難い。ただブラック俳優の濃い感じがお好きな人にはたまらない、かもしれない。(自分にはパム・グリアはちとキツかった…)
銃を撃つタイミングの読めなさはやはりタラらしいと思った一本でした。
ひたすらカッコイイ
暇なので、HDDに溜まった録画映画を消化中。
観るのは多分2回目。ストーリーも大好きで、めっちゃいい感じのクライムサスペンス。そして何より映像と音楽が抜群にカッコイイ!
最初に観た時のハラハラドキドキは、流石になかったけど、それを補って余りある「カッコよさ」という満足感。タランティーノ作品は、どれも何かしらの満足感があるから好き(^^)
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