「デ・ニーロが可愛い」ジャッキー・ブラウン 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
デ・ニーロが可愛い
ベテラン俳優二人の渋い演技に目が行く。
あまり賢く無くて突っ込みどころ満載で狂気も含んだ中年チンピラをコミカルに演じたデ・ニーロの演技にはやはり名優と呼ばれる意味が良い仕事をしている。
オヤジ臭プンプンなTHE普通のおじさんを哀愁たっぷりに演じたR・フォスターもジャッキーに好意を持ちながら距離を置きラストシーンが健気で優しさが全身から溢れたような表情も堪らない。
「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」より演出に人間描写と物語に重要性を置いていて地味なイメージもあるが犯罪映画としてシンプルに渋い作品に仕上がっているしLOOKよりもドラマ性に重きを置いた脚本、脚色に前二作とはまた違った素晴らしい手腕を発揮したタランティーノ。
オープニングもタランティーノらしく初っ端から此方のテンションを上げてくれる演出で最高。
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