「タイトルなし(ネタバレ)」ジャグラー ニューヨーク25時 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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今回が3度目の鑑賞です。
初公開時に1年遅れの名画座で『サブウェイ・パニック』との2本立て、その後、テレビの吹替版での鑑賞、です。
ニューヨーク。
食堂で朝食を頼んだひとりの男(クリフ・ゴーマン)。
ダブルの目玉焼きとソーセージを、ケチャップで子どもの顔に変化させて、食べることなく出て行った。
一方、トラック運転手のジョン・ボイド(ジェイムス・ブローリン)は夜勤を終えたところ。
娘キャシー(アビー・ブルーストーン)への誕生日プレゼントを渡して、通学途中まで送っていった。
別れた途端、先ほどの食堂の男がキャシーを拐って、車に押し込んだ。
ボイドは、ふたりを追う、追う、追う・・・
といったところからはじまる物語。
疾走する序盤のチェイス・アクション。
のち、一転して、犯人と娘を捜すサスペンス。
犯人は、キャシーを金持ち不動産王の娘と勘違いして、誘拐したことがわかってくる。
屈強な元警官のボイドが犯人を追うという設定が必要なために、『天国と地獄』の焼き直しのような設定が採用されたことがわかる。
まぁ、そのほかに「底辺vs.底辺」の構図も前面に出てくるのだけれど。
中盤以降、アクションが停滞しないように、ボイドを逆恨みするトンチキ刑事(ダン・ヘダヤ)を登場させ、主人公を追いかけるアクションを織り交ぜる。
計算された飽きさせない作り、といえる。
ニューヨークのロケが魅力的。
ただし、終盤、犯人のマザコン&ロリコン味が出てくるのは、あまりいただけない。
フィルム味を残した4Kデジタル化、素晴らしい。
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