劇場公開日 2025年12月5日

「娘にとって父親はとても大切」ジャグラー ニューヨーク25時 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 娘にとって父親はとても大切

2025年12月24日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

癒される

トネリ警部補はクレメンザ(「ゴッド・ファーザー」)!とても嬉しかった。彼の歌、パスタ料理を思い出し信頼して見てました。

「ワン・バトル・アフター・アナザー」と同様に、娘が誘拐されて父親が追いかける話、ただこの映画では疾走具合が半端ない❗️スピード感がとってもよかった。今作のパパは元警官だから頼もしかった。誘拐犯を追いかけるのが最優先最重要なのに、警察や元・同僚警官、不良子どもやチンピラにも追跡される。その間になぜ警官をクビになったのか、元・同僚とどんなことがあったのか、なぜ妻と別居し、妻はなぜニューヨークに住んでいないのかなどの事情を明らかにする構成はうまいなあと思った。トネリ警部補も娘の結婚式がどうたらこうたらで忙しそうだった。その合間にパパは「ポルノ街」という凄い所を経由し、公共交通機関やタクシーで移動する感じがなんだかよかった。最後の女性タクシー運転手、頼もしくてよかった。犬界隈にたどり着き機転が効いて頭のいいマリアに出会った。

70年代のニューヨークは混沌として汚くて治安が悪くて人種差別と住み分けが極端。でも今まで普通に住んでいた家を追い出され、土地が投機の対象になり富める者はますます金を儲け、いったん落ちたらどこまでも落ちる社会は今も同じじゃないか、と思った。

talisman