劇場公開日 1997年3月22日

「命を削る天才アーティスト」シャイン shinさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5命を削る天才アーティスト

2020年5月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

人の魂を揺さぶる音を奏でることのできるアーティストは、本当に身を削っているのかもしれない。

もし、あのとき親の制止を振り切らず、親元に留まっていたら、当然だけど違う人生があったでしょう。

どちらが幸せかは、もちろん結果論であってわからない。生きている限りハッピーエンドもバッドエンドもない、とは某芥川賞作家の言葉。

精神を病んで家に戻ったとき、変わらぬ愛情を捧げようとする父親。今なお父親の威厳に震えてしまうデイビッド。

天才肌のアーティストの生涯に、単なる幸か不幸かを論じるのは不毛だ。

彼の人生は、まだ続いている。

shin