死の接吻(1994)

劇場公開日:

解説

犯罪組織によって平穏な生活を一変させられた男の闘争を描いた、ハードボイルド・サスペンス。ヘンリー・ハサウェイ監督、ヴィクター・マチュア主演による同名映画(47)を、「運命の逆転」「ルームメイト」のバーベット・シュローダーの監督でリメイク。ニューヨークの現実を取り込んだ、ドキュメンタリー色の濃い脚本は「ハスラー2」「恋に落ちたら…」のリチャード・プライス(共同製作も兼任、市の職員として出演も)。製作はシュローダーと、彼とコンビのスーザン・ホフマン。エグゼクティヴ・プロデューサー(第一助監督も兼任)は「バーフライ」以後の監督の作品に携わっているジャック・バラン。撮影は「僕のビアンカ」「スプレンドール」のルチアーノ・トヴォリ、音楽は「父の祈りを」のトレヴァー・ジョーンズ、美術は「幸福の条件」のメル・ボーンが担当。主演はアベル・フェラーラの「チャイナ・ガール」「キング・オブ・ニューヨーク」の助演をへて、米・ABCテレビの『N.Y.P.D. Blue 』でゴールデン・グローブ賞〈テレビドラマ・シリーズ〉部門の主演男優賞を受賞し、本作が初の主演映画となるデイヴィッド・カルーソ。前作でリチャード・ウィドマークが演じた悪役に「あなたに降る夢」「パラダイスの逃亡者」などコメディ作品が多かったニコラス・ケイジが扮して新境地を開拓するほか、「パルプ・フィクション」のサミュエル・L・ジャクソン、「ボブ・ロバーツ」のヘレン・ハント、「D2 マイティ・ダック」のキャスリン・アーブ、「パルプ・フィクション」のヴィング・レイムス、「羊たちの沈黙」のアンソニー・ヒールドら個性派俳優が脇を固める。

1994年製作/100分/アメリカ
原題または英題:Kiss of Death
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1995年5月20日

ストーリー

ニューヨークのクイーンズ地区。更生した元犯罪者のジミー(デイヴィッド・カルーソ)はしがらみから犯罪組織による盗難車の密輸の片棒を担ぎ、警察に検挙され、再び刑務所生活に入る。彼を事件に巻き込んだいとこのロニー(マイケル・ラパポート)はジミーの妻ベヴ(ヘレン・ハント)を罪償いと称して自分の工場で雇うが、ある夜彼女を酔わせたあげくに犯す。翌朝目覚めて動転したベヴは交通事故に遭って死ぬ。復讐に燃えるジミーは一計を案じて、ベヴの親友ロージー(キャスリン・アーブ)に預けた娘コリーナに会うことを口実に担当の野心家の地方検事フランク(スタンリー・トゥッチ)と取引、ある宝石強盗事件を自供、ロニーを密告者に仕立てる。結果、組織の老ボス、ビッグ・ジュニアは鍛え上げた肉体を誇る凶暴な息子、リトル・ジュニア(ニコラス・ケイジ)にロニーを始末させた。娘に会うため1日だけの仮出所をしたジミーの護送に当たったのは、彼を逮捕する際仲間の発砲で顔面を負傷、その後遺症に苦しめられてジミーを恨む黒人刑事カルヴァン(サミュエル・L・ジャクソン)だった。3年後。保釈間近のジミーは、父親の死後ボスとなったリトル・ジュニア検挙のための囮捜査への協力をフランクに迫られるが断る。保釈後、ロージーと再婚し、改めて平穏な生活を送ろうとする彼にカルヴァンがつきまとう。やむを得ずジミーは隠しマイクを仕掛けて、車強盗の仲間に加わり、組織の拠点のクラブに乗り込んだ。一度は疑うリトル・ジュニアだったが、やがてジミーに奇妙な友情を押しつけてくる。その矢先、リトル・ジュニアはジミーに悪意を見せていた黒人ギャングのボス、オマー(ヴィング・レイムス)を彼の目の前で殺す。直後、突然連行されたジミーはFBIと検察から何とオマーがFBIの潜入捜査官だったことを知らされる。ジミーは証拠物件となる殺害現場を録音していたテープを提供する。ところが組織側の弁護士ジャック(アンソニー・ヒールド)が暗躍、さらに自らの出世を引替にFBIと裏取引したフランクの画策により、逮捕されたリトル・ジュニアは釈放、ジミーは家族と共に警察の保護下に置かれることに。しかし組織の手が幼い娘にまで忍び寄るに至って、ジミーは直接対決を決意、敵のクラブに乗り込む。リトル・ジュニアは殺人を認める言葉を吐き、ジミーを殺そうとして乱闘になるが、駆けつけたカルヴァンに逮捕される。かくてジミーは、いつしか友情を覚えあっていたカルヴァンの協力を得て、リトル・ジュニアの殺人告白を録音していたテープをフランクに渡し、彼の裏工作の事実を暴露しない代わりに、殺人罪でリトル・ジュニアを起訴することを約束させるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.5何故に意味深なタイトル

2014年2月4日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

単純

悪くは無いのに印象に残らない作品です。 どうこう言う程中身は無い作品だと思います。 何せ、3日経ったら殆ど内容を思い出せませんでした。 これではイカンと思い、本レビューサイトの作品ストーリー欄を参考にしようと見たら、たまげてしまいました。 作品に触れているのは約2行。 後は俳優陣と、製作陣の紹介がズラズラズラズラ… 記憶に残らない事を長所と考えれば、何度も新鮮味を味わえる稀有な作品です。 豪華な俳優陣のわりには、普通すぎて退屈でしたけれども。 時間潰しに何か見たい方にオススメです。

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ノリミッチー