ジェリコー・マゼッパ伝説

劇場公開日:

解説

19世紀ロマン派を代表する画家テオドール・ジェリコー(1791-1824)の曲馬に魅せられた短くも美しい半生を描く芸術ロマン。騎馬オペラでヨーロッパの現代舞台美術の寵児となった“ジンガロ劇団”率いる座長バルタバスが監督・脚本・台詞・出演の四役をつとめ、彼の磨き抜かれた華麗なる馬術が披露されるのがみどころ。製作はフランス映画界の重鎮、「愛の地獄(1994)」のマラン・カルミッツ、エグゼクティヴ・プロデューサーはイヴォン・クレン、脚本はクロード・アンリ・ビュファールとバルタバス、原案はバルタバス、台詞はクロード・アンリ・ビュファールとバルタバス、オメリック、撮影は「愛の地獄(1994)」の名手ベルナール・ジツェルマン、音楽はジャン・ピエール・ドルエ、編集はジョゼフ・リシド、録音はローラン・ポワリエ、美術はエミール・ジゴ、衣装はクリスティーヌ・ゲガン、マリー・ロール・シャクムンデスがそれぞれ担当。出演は「王妃マルゴ」のミゲル・ボセ、バルタバスはじめジンガロ劇団のメンバーほか。

1993年製作/フランス
原題または英題:Mazeppa
配給:コムストック
劇場公開日:1995年12月16日

ストーリー

19世紀初頭、馬に魅せられた画家テオドール・ジェリコー(ミゲル・ボセ)は『突撃する近衛猟騎兵士官』をアトリエ・サロンで発表。そこで彼は皆から師匠と呼ばれる曲馬の名手フランコーニ(バルタバス)を知る。フランコーニは乗馬にも自信のあるジェリコーに、本当の馬を教えてやると言われ、華麗な曲馬ショーが催されていたシルク・オランピック(フランコーニ座)を訪れる。厩舎からはじまった修業をへて、ジェリコーは劇団の一員と認められ、敬愛するようになっていた師匠の教えのもと、ますます馬にのめりこみ、ギャロップする馬をはじめ馬のすべてを描き尽くそうとする。ある日、師匠に彼は美しい女性騎手アレクサンドリーヌ(エヴァ・シャクムンデス)を描くことを依頼される。断った彼だが、女の誘惑には乗ってしまう。朝、劇団員と師匠は全裸でいる二人を厩舎で見つける。アレクサンドリーヌは罪つぐないにと師匠の嫌う文明の利器、屋根の上の電報発信装置にぶら下がり落下、命を落とす。失意のジェリコーはそのまま、師匠のもとを去るのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第46回 カンヌ国際映画祭(1993年)

受賞

コンペティション部門
フランス映画高等技術委員会グランプリ ジャン・ギャルゴンヌ バンサン・アラナルディ

出品

コンペティション部門
出品作品 バルタバス
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