JFKのレビュー・感想・評価
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ケネディ大統領暗殺の謎
オリバー・ストーン監督、ケビン・コスナー主演の名作。ケネディ大統領暗殺の闇深い点を今一度世に知らしめたストーリー。明らかにおかしい事件解決に、闇の権力により真実が真実とはならないという問題提起をしている。
死ぬまでに真相を知りたい事件。是非、アメリカの機密文書公開を見届けたい。
真実は未だ闇の中
タイトルなし(ネタバレ)
リー・ハーヴェイ・オズワルドは、たしかにあやしい男ではあるが、ケネディ大統領暗殺の単独犯ではない。それにパレード中にライフルで射撃して正確に大統領に命中させる腕もない。
では、誰が、ケネディを殺したか。
真犯人は誰か。
そこまでは、映画では描かれていない。オズワルドがはめられていった経緯を描き出そうとしている。真犯人の代わりにある男を裁判に引きずり出す。
オズワルドが、元海兵隊員で、除隊してロシアへ行ったのは本当らしい。しかし事件当時24歳の若さだ。妻子もおり、狙撃犯になることはないだろう。このあたりはNHKのドキュメンタリー番組でもやっていた。
まだアメリカは、事件の全容を解明できていない。
映画については、いくつか演出もあるようである。
オールタイムベスト5には入る名画
オールタイムベスト5くらいには入れたい。
JFK殺害を告発したジム・ギャリソン検事の著作を基に、オリバー・ストーンが魂を込めて撮った超力作。
JFK暗殺事件を軸に、東西冷戦、キューバ危機、ベトナム戦争、マフィア、軍産複合体の暗躍と、複雑な背後関係を鮮やかな編集で描きつつ、社会正義への挑戦をこんなにも熱量たっぷりに観せられる、映画の力って本当に素晴らしい!!と思わずにはいられない。
磨き込まれた脚本に、名優揃いのキャスティング、ジョン・ウィリアムズの麗しい音楽。3時間20分はあっという間に過ぎてしまう。終盤のケビンコスナーの演説は、誰の心にもある正義への願いを突かれる、映画史に残る名場面だろう。
本作はオズワルド単独犯行説を真っ向から否定する立場に立ち、少々強調し過ぎた部分もあるように思えるが、単独犯行説を否定する数々の疑惑と政府機関、軍部の影を突きつけられると、「世界を支配しているのはこういう奴らか」、「絶対に追求されない本物の悪とはこういうものか」と、恐怖と怒りと絶望が入り混じった感情が沸き立ち、オリバー・ストーンの思う壺である。
ハリウッドの良心
いやはやオリバー・ストーン監督は凄い映画を撮ったものだ、法的にはジム・ギャリソン検事の訴えは否定されたが関係者がことごとく不審死を遂げているのでは致し方ないだろう。真実は政府資料開示の時を待つしかないのだろうが、所詮分かることは意図的な証拠隠滅、捏造が行われていたかどうかということ位で真犯人が書かれているわけではないのだから期待は薄い。
政治の巨悪を暴くのはジャーナリストというのが相場だがこの事件では地方検事に委ねられており、むしろマスコミは権力に加担しているように映る。あのクロンカイトでさえこの映画を酷評したというから摩訶不思議だ。そんな風潮の中、国民に慕われたJFKの死を曖昧にできないというハリウッドの良心が創った渾身の力作だった。気が付けば3時間半もの長編だったが見入ってしまった。
長い!
ケネディ大統領、死の真相に迫る映画。
不謹慎ながら、2時間サスペンスのように、”ある説”に導かれてカタルシスが得られるのかと思ったら…。
映画のラストは、法廷での事件真相(あくまで推論)の説明が大迫力なんだけれど…。
”裁判”は万能ではない。陪審員制度。論理的な説明が何よりも優先されるわけではない。陪審員の信条・心情に左右されてしまう。
そして、”真相”としては納得しても、それが被告がやったことがと言われると、映画の中で提示される事実だけでも、”推定”無罪・有罪?判断ができない。
自分が、この裁判の陪審員だったらと思ってみると、難しい。今の裁判のように、争点を整理して!って言いたくなる。
そんな論理の展開だけでなく、
日本とUSAの制度の違いも???
検事だけれど”選挙で選ばれた”?etc。
USAでは当たり前のことだから説明なく進むが、解説書を片手に鑑賞する必要があるところがある。
しかも長い!
というか、私が期待した謎解きの結論のようなものは、映画の中盤で明かされてしまう。
それから、映画はどう続くのか?
捜査への妨害。
関係者の死。
仲間割れ。
そして法廷場面。
映画としては見せ場なのだが、
各役者は良い演技を見せてくれるのだが、
近年の他の映画に比べると、もたつく。もったいない。
それでも、
『ダンスウィズウルブズ』以降、USAの良心と呼ばれたコスナー氏が、良心を体現する。スーツの着こなし・眼鏡が最高に格好良く、立ち歩く姿を見るだけでもうっとりする。
オールドマン氏は、繊細なキレている人物を静かに表現して、後の『レオン』を彷彿とさせる。
サザーランド氏、ベーコン氏も印象深い。
ジョーンズ氏は、演出があえてそうだったのか、悪人にも善人にも見えない微妙さが凄い。
他にも、ギャリンソン氏の配下の面々も、良い芝居をしてくれるし、仲間の女性が現れると、皆で立って迎えるとか、当時の知的階級の作法も見て取れて面白い。
そして、長さを感じさせる点では映画としてどうかとも思うが、
実際のフィルムを挿入して”真相”に迫っていく手法は見事。
監督賞(ゴールデングローブ)・編集賞と撮影賞(アカデミー)もかくや。
しかし、実話を基にした『バリーシール』という映画もあり、
この映画での”真相”もありえると思ってしまう。
となると、USAって単に軍事産業に群がる人々で動かされているし、
どこかに敵を作っていないと成り立たないのかなあなんて思ってしまう。
One man have to be sacrifice. 真実は?
JFKの暗殺事件となると50年以上も前の話なので歴史の教科書の中の事件といった印象を受けます。それでも本作は面白かったですね。1960年代の事件を約30年後の1991年に映画化してるで当時はまだ覚えてる人も沢山いたでしょうし、かなり衝撃的な作品だったのではないでしょうか?
若い頃のケビン・コスナーがカッコいいです。その他、トミー・リー・ジョーンズ、ゲイリー・オールドマン、ケビン・ベーコン、ドナルド・サザーランド等と有名な俳優が勢揃いでかなり豪華な出演陣!アメリカを批判するような内容なので、出演するリスクもそれなりにあったのでは?っと思うのですが皆さんその後もキャリアを伸ばしてるので、アメリカではそういうのないんですかね?
しかし、時間が長い!3時間20分ってインド映画ばりに長い!ドナルド・サザーランド出てきて一気に真相が解る時点でもまだ半分。それでも面白かったと思えるので良くできた作品なんですね。
結局真相は闇の中なのですが、あれだけの説明があってオズワルドの単独犯ってのは受け入れ難いと思います。ググった所アメリカ人の70%の人も単独犯と信じてないんだとか。確かに国家が絡んでたら真相は表に出てこないでしょうけど、もう50年以上経ってるんで利害のある人も少なくなってるでしょうし、そろそろ真実が出てこないかなっと期待します。
ケビン・コスナー!
それにしても長い
非常に興味深く、 面白いないようでした。 JFK 暗殺は単独犯でなくアメリカ国家ぐるみのクーデターだった、 という真実についてのはなしです。 多分、 アメリカ国民は知っていることなのでしょうが、 日本人の私にとっては斬新なないようでした。 決して事件や証拠を淡々と述べるのではなく、 事件を追い求める人を主人公に注目して、 その人間的な要素を強く押し出したないようでした。 だからこそ楽しめました。
しかし、 それにしても長いです。 全部で 200分の超大作です。 あまりにも長すぎるので、 普段必ず上映時間を記述する 映画.com でさえ記述を拒否しました。 もう少し短くまとめるか、 複数の作品に分割するべきでしょう。
実在する人物の提示と同時に
正義を信じて闘った人々が
リアリティ溢れる映像そしてシナリオとともに描かれる。
「真実を知りたい」
その思いが増していく。
テンポも早く、字幕で観ているため、所々わからない部分もありつつ展開されていくが
それを経て、ようやくたどり着いた裁判。
悲しい現実に、涙を流さずにはいられなかった。
謎は謎のままに
O・ストーンにとってはかなりの意欲作で当時イケイケのK・コスナーを主演に「アンタッチャブル」と役柄が変わらない気も!?
ジム・ギャリソンの奮闘ってかあまり苦悩して大変な想いとか主人公に焦点は当てられていない演出で黒幕の疑いがある連中を中心に描かれギャング映画とか犯罪映画の雰囲気もありT・L・ジョーンズにJ・ペシとG・オールドマン、K・ベーコンの豪華俳優揃い踏みのシーンは圧巻。
疑いのある連中だらけで三時間と長丁場だが何かが解決される訳でも無いしスッキリはしないオチだけどアメリカの怖い部分が見え隠れ。
小学生の時に公開されて映画館に観に行ったが字幕を追うので精一杯だった当時。
戦争は金儲けの重要事項ってな理由も怖い。
家族描写はベタな演出で「キャリー」な奥さんもギャーギャー喚いてうるさくて邪魔だし子供の演技もイヤ。
D・サザーランドの語りとラストの裁判所のK・コスナーの語りも長いかな。
仙台青葉劇場にて鑑賞。
JFK暗殺と超大国アメリカの闇
ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件。
世界史の授業でしか知らない世代の自分にとっては都市伝説のようなものだった。
生け贄のように逮捕され殺されたオズワルド。次々と消される関係者。
矛盾だらけの報告書。暗躍する国防省・CIA。
主人公・ギャリソン検事の捜査過程で見えてくるアメリカの巨大な陰謀。
良質なドキュメンタリーの要素も大きい。
そして、作品からアメリカにとっての「大統領」という存在、激動の60年代の空気が伝わってくる。
作品中で真実は明らかにされていない。
隠ぺい体質への抗議もこの映画のテーマなのかもしれない。
アメリカ政府が真相を公表する日は本当に来るのだろうか❓
そして、その時アメリカはどうなっているのだろう❓
最後の…
エンドロール手前の2029年には驚きました。
これを見て、ケネディ暗殺に興味を持つ人も多いでしょう。
だけど数人で国家権力に立ち向かうのは…タイミングとして正しかったか問われますね。
ケビンの若さとイケメンぶりにキュンと来るけど、ストーリーは見ていて何となく、わざとややこしくしてる?感を感じざるをえない気も…
趣旨は素晴らしいのですが…ね。
奥さんの言う通り、静かに暮らしたいですね。
JFKを観て・・
震えた
JFKというタブーに挑戦した勇気
入社したての頃友人に落合信彦の「2039年の真実」を勧められ、貪るように何度も読んだ。アメリカの暗部をこれだけえぐり出した本はない。こんな本を書いたら米国人なら殺されると。しかし何とオリバーストーンはアメリカ最大のタブーの一つ、JFK暗殺を映画にしてしまった。しかも政府に反旗を翻す、そして誰もが真実だと知っている複数犯説を見事に証明した。
この映画の端々に出てくる哲学的なメッセージ、特に「わかっているのに行動しない人は、卑怯者である」という言葉は、歳を経るごとにじわじわと胸に刺さってくる。それを命を賭けてやったジムギャリソン、彼のような命をかけた仕事を、一生に一度やってみたい。そんな勇気をくれる映画です。
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