四銃士
劇場公開日:1976年1月7日
解説
フランス国王ルイ十三世治下のパリとイギリスを舞台に、四銃士の活躍を描く。アレクサンドル・デュマ原作の「三銃士」と同時製作されたその続篇。製作総指揮はイリヤ・サルキンド、製作はアレクサンドル・サルキンド、監督は前作同様リチャード・レスター、脚本はジョージ・マクドナルド・フレーザー、撮影はデイヴィッド・ワトキン、音楽はラロ・シフリン、衣裳デザインはイボンヌ・ブレイク、編集はジョン・ヴィクター・スミスが各々担当。出演はオリヴァー・リード、ラクウェル・ウェルチ、リチャード・チェンバレン、マイケル・ヨーク、フランク・フィンレイ、クリストファー・リー、ジェラルディン・チャップリン、ジャン・ピエール・カッセル、サイモン・ウォード、フェイ・ダナウェイ、チャールトン・ヘストンなど。
1973年製作/イギリス
原題または英題:The Four Musketeers
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1976年1月7日
ストーリー
前篇で捕われの身になったロシュフォール(クリストファー・リー)は銃殺の刑に処せられることになった。ロシュフォールは三銃士アトス(オリヴァー・リード)、アラミス(R・チェンバレン)、ポルトス(フランク・フィンレイ)の不倶戴天の敵である。しかし狡猾なロシュフォールは脱出し、国王ルイ13世(ジャン・ピエール・カッセル)の許へ飛んで帰った。折から国王はリシュリュー枢機卿(チャールトン・ヘストン)と密談中であった。国王の悩みは、その後も相変わらず女王がイギリス首相バッキンガム(サイモン・ウォード)にラブレターを書き、メッセンジャーとしてコンスタンス(ラクウェル・ウェルチ)を使っていることであった。リシュリュー卿はコンスタンスを処分することにした。翌日、市場に買い物に出た彼女は四人の暴漢に襲われた。たまたま一緒にいたダルタニアン(マイケル・ヨーク)は彼女を助けようと必死に戦ったが、力およばず彼女は誘拐された。気絶したダルタニアンがふと気がつくと、彼はウィンター夫人(フェイ・ダナウェイ)の寝室に寝かされていた。その場でウィンター夫人はダルタニアンをベッドに誘ってロシュフォールに殺させるという計画を立てていた。ダルタニアンはコンスタンスを救うために進んでこの策略にのったが、うまくいかなかった。ダルタニアンは是が非でも彼女を救い出したいと思い、リシュリュー卿に会ったが、コンスタンスを救いたければ国王の衛兵になるか、さもなくば死を選ぶかのどちらかだといった。一方三銃士は、コンスタンスがサン・クローの城に捕われていることを知り、大活劇の末、彼女の身を修道院にかくまった。その頃、ラ・ロシェルにある国の城砦で反乱が起こった。どうやらこの反乱を影であやつっているのはイギリスらしかった。ウィンター夫人と密談を交わしたリシュリュー卿は夫人に、反乱の援助をしないようイギリスの首相・バッキンガム公にとりいってくれるよう依頼した。これに対してバッキンガム公は交換条件としてコンスタンスを亡きものにしてくれといってきた。このことを知った四銃士は早速ラ・ロシェルに馳せ参じた。そこでは王軍と反乱軍が激戦を展開していた。一方ロシュフォールはコンスタンスが修道院に隠れていることを知り、ウィンター夫人に伝えると、夫人はそこに乗り込み、コンスタンスを殺してしまう。怒ったダルタニアンは決戦の末、ロシュフォールを倒した。この混乱の中、ウィンター夫人はイギリスに着き、バッキンガム公に交渉したが決裂、バッキンガム公は反乱軍の支援をやめることに同意するが、夫人をロンドン塔に幽閉してしまう。しかし夫人は手練手管を用いてバッキンガム公の腹心を篭絡した上、バッキンガム公を殺させた。その夫人もカレーに帰ると逮捕され、首を斬られ、あえない最後を遂げる。やがて反乱軍はラ・ロシェル城砦の包囲をとき、リシュリュー枢機卿は敵ながらあっぱれな活躍をしたダルタニアンに勲章を授けた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- リチャード・レスター
- 脚本
- ジョージ・マクドナルド・フレイザー
- 原作
- アレクサンドル・デュマ
- 製作総指揮
- イリヤ・サルキンド
- 製作
- アレクサンドル・サルキンド
- 撮影
- デビッド・ワトキン
- 音楽
- ラロ・シフリン
- 編集
- ジョン・ヴィクター・スミス
- 衣装デザイン
- イボンヌ・ブレイク
- 字幕監修
- 清水俊二