ザ・リバー(1984)

劇場公開日:1986年2月21日

解説

常に大雨により浸水する農村地帯を舞台に、貧しい農民と冷酷な資本側の対立を描く。製作はエドワード・ルイスとロバート・コーテス、監督は「黄昏(1981)」のマーク・ライデル、脚本はロバート・ディロンとジュリアン・バリー、撮影はヴィルモス・ジグモンド、美術はチャールズ・ローゼン、音楽はジョン・ウィリアムス(2)、編集はシド・レヴィンが担当。出演はメル・ギブソン、シシー・スペイセク、スコット・グレン、シェーン・ベイリー、ベッキー・ジョー・リンチなど。

1984年製作/アメリカ
原題または英題:The River
配給:ユニヴァーサル=UIP
劇場公開日:1986年2月21日

あらすじ

トム(メル・ギブソン)は、妻メイ(シシー・スペイセク)やルイス(シェーン・ベイリー)とベス(ベッキー・ジョー・リンチ)の2人の子供と共に、五世代続く農地を守りながら生活している。雨期になると近くの川が氾濫して、農地への浸水は常だった。作物の被害も大きく、借金を負い、銀行からのローンも断わられる現状だ。そのため、農地を売る農民たちも出るが、トム一家は農具をオークションに出してなんとか生活を維持していた。一方、メイのかつての恋人で今は農業関連会社の次期社長ポストにあるジョー(スコット・グレン)は、大がかりなダム建設計画に野心をのばし、水没予定地の農地を買い上げつつあった。その中にトムの土地があるのは言うまでもなく、銀行ローンを停止させたのもジョーのしわざだ。借金にあえぐトムたち農民は、町の鉄鋼工場へ出稼ぎにいく。それはスト破りであり、スト解決後に解雇され、勝利する労働者たちの冷笑と軽蔑の前にも、金を稼ぐためには卑劣な行為もやむを得ない。トムのいない間にメイはトラクターの下じきとなり腕に傷をおう。ジョーが助けるが、メイの心はトムにあるだけだ。一方、トウモロコシの収穫が雨のためにそこなわれ、物価は急騰、ジョーはトムに土地を手放すようすすめるが、トムはかたくなにこばむ。そしてまた嵐が近づく。作物の収穫はまだ完了しておらず、川の提防を守らねばならない。今まではトム1人でなんとか物事を解決しようとしていたが、メイは皆と協力するよう強く進言。嵐の中、隣人の農民たちと提防を補強する作業を進めるトムたち。その前に、土地を追われ難民と化した者たちを金でつって味方につけたジョーが作業を阻止しようとやってくる。銃を持つトム。剣悪なムードに包まれるが、やがて、トムの土地を愛する心に難民たちも提防を守る側にまわり、ジョーは1人敗北感を味わうのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第42回 ゴールデングローブ賞(1985年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) シシー・スペイセク
最優秀作曲賞 ジョン・ウィリアムズ
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映画レビュー

3.0農業を営むメルギブソン夫婦らとその土地を買収して公共施設の建設をし...

2025年8月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

斬新

農業を営むメルギブソン夫婦らとその土地を買収して公共施設の建設をしようとする者達との対立ですが、大雨で川が氾濫し、作物を植えてあるその畑が台無しで土嚢を幾つも造り、その川の水を堰き止める場面もあり、またメルギブソンの妻役が一人、耕運機を動かして畑を耕し挟まり一人動けなくなった場面もあり、夏目漱石の小説の坑夫を読んだことがないが、それが単純な肉体労働を文で描写したものと推測できますが、倉本聰脚本のフジテレビのドラマの北の国からでも田中邦衛が北海道に家を建てて、井戸も掘り、その井戸を掘った穴に一人動けなくなった場面があり、またその田中邦衛が家を建てた土地がその田中邦衛の土地ではなく、呑み屋でその知人が奴があの土地の権利書あるのか?と語る場面もあり

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