さよならをもう一度

劇場公開日:

さよならをもう一度

解説

「旅」のアナトール・リトヴァクが監督・製作した恋愛心理ドラマ。フランソワーズ・サガンの原作をサム・テイラーが脚色した。撮影はアルマン・ティラール。音楽はジョルジュ・オーリック。出演するのはイヴ・モンタン、イングリッド・バーグマン、アンソニー・パーキンスなど。

1961年製作/120分/アメリカ
原題または英題:Goodbye Agein
配給:ユナイテッド・アーチスツ映画
劇場公開日:1961年10月25日

ストーリー

トラック販売会社の重役ロジェ・デマレ(イヴ・モンタン)と室内装飾家のポーラ(イングリッド・バーグマン)は5年来の恋仲。2人とも中年だがまだ十分に魅力がある。ところがロジェは最近、仕事が忙しくパリに住むアメリカ人の富豪バンデルベッシュ夫人の邸の室内装飾にポーラを推薦すると彼女を同行しながら自分は先に帰ってしまった。1人で夫人を待つポーラの前に夫人の1人息子フィリップ(アンソニー・パーキンス)が現れた。以来、25歳の熱い思いをささげるようになった。フィリップはポーラとロジェの仲が単なる恋愛関係で結婚していないことを探り出した。一方ロジェは、ポーラとの約束を取り消して他の女と旅行に出た。それをフィリップが目撃した。やがてフィリップはポーラのアパートで暮らすようになった。ロジェは2人の情事を知った。彼女を愛していながら彼には腹立たしさが先に立った。鋭くポーラを問い詰めたまたま彼女の年のことに言い及んだ。心を傷つけられたポーラはフィリップのもとへ戻っていった。ロジェは酒と女におぼれた。が、2ヵ月後、ナイトクラブで他の女を連れたフィリップを見て心が痛んだロジェはポーラと会い改めて自分の愛を告白した。その夜、ポーラはフィリップに別れ話を持ち出した。あまりにも2人の年が違いすぎる、と。ポーラとロジェは正式に結婚した。だがロジェは相変わらずポーラとの会食をすっぽかす。でも、これでいいのだ、とポーラは安らかに微笑む。

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映画レビュー

3.0年上の女性に恋焦がれる若者と、許すことができる大人の恋

2022年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

3.0バーグマンとイブ・モンタンに支えられた作品か

2021年2月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

さよならをもう一度言うのはどちらの男性へ 対してなのだろうとドキドキしながら観た。 過去の経験からお互いに束縛し合わない関係 でいたはずなのに、 男は彼女を異性関係の一部としか捉えず、 女は彼への想いが全てと捉える。 だからその呪縛から解き放たれそうに なった女は、 将来不安はあるものの若い男と 結ばれるべきなのに、 過去の男の一時的な感情に絆されて 本来望まなかったはずの再婚を選択する。 しかし、結婚前に抱いていた彼への同じ疑念 に苛まれる。 バーグマンとイブ・モンタンでなかったら、 失敗を繰り返す情に脆い女と 都合良く異性関係を使い分ける身勝手な男 の、ありがちなストーリー展開の映画 に過ぎない。 私は映画を監督力を中心に鑑賞作品を 選ぶタイプだが、 しかし、この映画は俳優の力量が かなり高く働いたと感じさせる。 さりとて、演出でも、 女の使用人の人生諭しぶりは面白いし、 女が大事な記念日を 同じように再婚の男にすっぽかされる ファーストシーンに重ねたラストシーン は見事だ。 男と女の基本的な異性への 感性の違いなのか、 はたまたこの時代の捉え方に過ぎなく 現代では昔話になった 男女の恋愛感なのか、 経験に乏しい私には解らないが、 観終わった時に、 愛は一生のものと捉えた女と 一夜のものとしか捉えない男の映画、 ジョーン・フォンティーン主演の 「忘れじの面影」が脳裏に浮かんだ。  2022.3.13追記 前回はサガンの「ブラームスはお好き」が 原作とは気付かずに鑑賞していたので 原作本を読んでみた。 驚くのは「悲しみよこんにちは」の “自由と秩序”の観点に続いて、 39歳でのしがらみを優先する恋愛心情を 23歳にして克明に描いていることだった。 彼女は若くして老成していたのだろうか。 主人公が涙を流す際に ワイパーを動かすシーンも 原作にあることが分かり ほぼ原作通りの脚本かと思ったが、 その他の点の比較もあり 改めて鑑賞したくなった。

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KENZO一級建築士事務所

3.0年下の青年を愛してしまった中年女の物語。バーグマンらしいチョイスだ...

2019年12月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

年下の青年を愛してしまった中年女の物語。バーグマンらしいチョイスだが映画としては平凡。泣いて運転しながらワイパーを動かすシーンはさすが原作がサガンならではの洒落さではありました。

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もーさん

1.0これが映画。

2015年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

 イングリット・バーグマン、イヴ・モンタン、アンソニー・パーキンス、夕闇迫るパリ。それだけでもう十分。これが映画だ。

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佐分 利信

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