劇場公開日 1968年3月16日

サムライ(1967)のレビュー・感想・評価

全35件中、21~35件目を表示

2.5アラン・ドロンの佇まいの素晴らしさ

2021年7月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アラン・ドロンのトレンチコートに帽子の佇まい、かっこ良いといったらない。

ストーリーとしてはこの時代のフランス映画独特の後味の悪さが残った。
アラン・ドロンの映画、冒険者たちと同じ後味の悪さ。

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カメレオン

3.5一匹狼の殺し屋の運命

2020年11月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アランドロン扮する一匹狼の殺し屋ジェフコステロは、ナタリードロン扮するジャーヌの所へ行ってアリバイ工作をした。ジャーヌとコステロは警察に呼ばれて取り調べを受けたが証拠不十分だった。コステロは、尾行を逃れ仕事の相手方に報告したところ警察に拘束されたため撃たれ腕を負傷した。警察からも組織からも狙われる事になったコステロの運命は? 追跡を繰り返す極めて地味なトーンだったが殺し屋の孤独感が出ていたし、何と言っても久しぶりにナタリードロンが観られたのは良かった。

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重

5.0フィルムノワールとはこれのことだと思います

2020年7月11日
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冒頭に武士道の一節が出てくる。よく判らないが新渡戸稲造のだと思う。
外国人は、孤独と侍を結びつけて捉えている。日本での侍の位置付けとは少し異なっている──と思う。
日本で侍が描かれるとき、それは七人の侍のごとく多様だが、孤独のエレメントよりは、概して、秩序を重んじ義理がたく豪胆に描かれる。平生は穏健で、理想は久蔵の宮口精二の感じ。

日本人が侍のイメージを孤独とつなげないのは、おそらくメディアに孤独な男の話が少ないから──でもあるだろう。ふつう、しゃべらない男の映画なんて作ろうと思わない。
転じて、それをやっている映画には自負があるに違いない。フォレストウィテカーのゴーストドッグ、ジョージクルーニーのThe American、ライアンゴズリングのドライブ、フレッドジンネマンのジャッカルの日。孤独で寡黙な一匹狼──それらの基点となる映画がメルヴィルのサムライだと思う。

フィルムノワールという定義があり、それをよく判ってはいないが、個人的には、とても狭義な枠と捉えている。
私見としては、幸福、饒舌、陽気、人情、楽観などの属性を持った人間がひとりも出てこない映画で、何事にも動じない男が自律や掟に副って生きている。
かれは幸福にならないが、不幸にもならない。なぜなら悲劇臭を出さないのがフィルムノワールだからだ。死のうが生きようが、たんなるファクトとして置かれる。

哀感は多少あってもいいが、訴えるのはだめ。仲間や相棒はいいが、仲良しはだめ。女はいいが、情愛はだめ。ミッションを成し遂げるのはいいが、無償はだめ。生き残るのはいいが、ハッピーエンドはだめ。──それが私的認識のなかのフィルムノワールである。

すると誰もが聞いたことがあるこの定義が、ほとんど数作に絞られてしまう。本編はその筆頭だと思う。かえりみて、外国人の定義によって侍を教わったところは大きい。

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津次郎

3.5アラン・ドロンを観賞する映画

2020年6月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

 この映画のアラン・ドロンは渋い、格好いい、スタイリッシュ。街の雰囲気も良い。
 ただラストはあっけなくてエッとなった。
きっとわかる人にはわかる映画。
全体的な雰囲気は良い。

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モビ

4.0アラン・ドロンがカッコ良すぎる。警察と依頼人、双方から追われる孤独...

2020年3月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アラン・ドロンがカッコ良すぎる。警察と依頼人、双方から追われる孤独な殺し屋。そして女は彼の為にどんなリスクも顧みず偽証してしまう。

無茶な拘束、住居侵入しての愛人脅迫、下手くそな盗聴、集団尾行大失敗。警察の無能っぷりが笑える。

いろんな作品に影響を与えたのも納得の面白さ。よく考えてみれば話は穴だらけなのだが(笑)

フランス映画嫌いの私が言うくらいだから間違いない。こいつは見るべき。

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はむひろみ

2.0あまり面白くなかった

2020年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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吉泉知彦

3.0スタイリッシュさは確かに見事

2019年7月13日
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鑑賞方法:VOD

興奮

評価の高いジャン=ピエール・メルヴィル監督作品。
観てみたが…

青灰色で統一された色彩やセリフ数の少なさ。そぎ落とされた作りに高い美意識を感じる。そしてドロンの美しさ。

わかる、わかるけども…
プロの殺し屋として工夫もなく顔見られたり、警察の雑な盗聴や尾行など「・・・」というシーンも多し。長い地下鉄シーンとか必要?

しかし唐突に来る銃の撃ち合いや狭い室内でのやりとり等は素晴らしい出来。ラストの幕引きもいい。

フランス映画らしさ(緊張感ある素晴らしいショットと割とどうでもいいシーンの混合)がある作品だなあという感想ですね。クールな犯罪映画の原点としては見事だと思いますが。

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散歩男

4.0寡黙な殺し屋の静かな佇まい

2019年6月1日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

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しゅうへい

3.5クールな佇まい

2019年1月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

アラン・ドロン演じる殺し屋は徹底しているが作品全体もクールで渋い雰囲気を壊さずに突き進む。

殺しの描写を中心には置かずに警察との攻防が繰り広げられる展開と、依頼主や組織とのいざこざをシンプルに描く。

尾行する地下鉄のシーンは『フレンチ・コネクション』を思い出し、参考にしたか?フリードキン。

ジャームッシュも参考にしたか?『ゴースト・ドッグ』では"葉隠"と"サムライ"の要素が。

映画としての娯楽要素を削ぎ落としたかのような潔さが痛快にも素晴らしい。

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万年 東一

2.5美しい作品

2018年12月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

アランドロンの出演作を観てみたかったので視聴。
セリフも少なく、静かで洒落た作品でした。
足音や車のエンジン音等がとても美しく聞こえます。

寡黙で一匹狼な殺し屋の話です。
ストーリーとしては淡々としています。
私は感情移入できる作品の方が好きになりやすいので、その点では入り込めず、少し退屈に感じてしまうところもありました。
小鳥の役割が良かったですね。

アランドロンは格好いいよりも美しいという形容詞が似合うと個人的には思いました。少なくともこの作品では。
小鳥に餌あげてるだけで絵になるとは…
トレンチコートにハットの格好が元よりとても好きなので嬉しい限りです。

静かでハードボイルドな作品が観たいときにおすすめです。

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きーとろ

5.0「葉隠」を理解する 殺し屋

2018年10月10日
Androidアプリから投稿

「マンハッタンの二人の男」達は、喋り過ぎていたが、(減らず口はアメリカ人に敵わない)
あれから メルヴィルのハードボイルドへの傾倒は
洗練され、無口な「サムライ」を完成させた

映像に対する センスは素晴らしく、アンリ・ドカエのカメラと共に、サムライの沈黙と行動を後押しする

フレンチ・ノワールの完成である

黒沢と三船のように、メルヴィルには ドロンが必要であっただろう
若くして家出をし、外人部隊に入ってしまった彼には、その美貌の他に 影と度胸があり(勘もよさそう) はまり役である

小道具の使い方も、秀逸

殺し屋としては、顔を見られた時点で 計算が狂い、結末は ある程度、織り込み済みか?

ドロンにそっくりな、ナタリーの映画初出演作

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jarinkochie

5.0痺れた!フレンチフィルムノワールの金字塔

2018年9月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アランドロン32歳
正に男盛り、若さに渋みが加わって、いい男に磨きがかかりすぎなくらい
画面に映っているだけで
それだけで映画になっている

原題もサムライ
そのタイトルだけで、もう痺れる
冒頭の武士道からの一節で本作のテーマをいきなり宣言し、それを期待を遥かに上回るレベルで映画を堪能させてくれるのだ

まずアランドロンの主人公の造形
トレンチコートにグレーのハットは超有名だ
ボタンダウンのドレスシャツに細身の黒いネクタイ、黒に近い濃いグレーのスーツ
もうこれだけで降参だ

次に映像
実にスタイリッシュ、無駄がない
青みのかかったフィルターを使ったかのような色味が全体の雰囲気を支配する

そして演出
冒頭に見せる小鳥の鳴き声が大きな意味を持っているなど見せ方が小粋
無駄なセリフは皆無

最後に音楽
カッコいいたらありゃしない
映像がそのまま音楽に変化したかのようなマッチ具合だ

その他にも脇役陣、端役にいたるまで、見事な配役と演技

一部の隙もない傑作だ

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あき240

3.0キレイな映画。堪能した。全体的に淡々として話に起伏が大きくあるわけ...

2017年5月5日
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鑑賞方法:VOD

キレイな映画。堪能した。全体的に淡々として話に起伏が大きくあるわけではないのに目が離せない。

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自由の座

4.0アラン・ドロン絶好調

2016年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

フランスのノワール映画で最盛期のアラン・ドロンに妻のナタリー・ドロン共演、監督はジャン・ピエール・メルヴィル。
アラン・ドロンは一匹狼の殺し屋で依頼された仕事をこなすが、依頼主が更に殺し屋を雇い狙ってくる。
一方、警察はアラン・ドロンのアリバイが完璧なため、疑いを抱き監視し始める。
とても丁寧に描いており、リアリズムあふれる。

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いやよセブン

5.0武士道を教えてくれた

2015年5月15日
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ジョニーデブ
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