サムライ(1967)のレビュー・感想・評価
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「愛と誠」の鳥のシーンはここからか・・・
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刑事をはじめ登場人物がみな無表情で語るため、シリアスな行動にもどっぷりと入り込めるのですが、警部の勘が冴えすぎることにひいてしまいます。しかし、ハードボイルドさは秀逸!「俺の背後に立つな!」なんて叫びたくなるような(笑)。そしてラストも唸らせてくれます。
タイトル通り、侍をモチーフとしているのだが、偽証させたり暗殺したりでは、侍というよりは忍者や間者のイメージが強いと思うのですが・・・
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寡黙な殺し屋の静かな佇まい
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KBS京都「ウィークエンド指定席」で鑑賞。
先日、カンヌ国際映画祭で名誉パルムドールを受賞し、「これで本当の引退」と発言したことで話題になったアラン・ドロンの主演作。恥ずかしながら彼の出演作を初めて観ました。
フレンチ・フィルム・ノワールの系譜に属する作品なので、主人公に待ち受けているであろう結末は、容易に想像がつきました。しかし、そこに行き着くまで、だんだんとヒリヒリやハラハラが加速していく様に手に汗握りっぱなしでした。この手の焦燥感が大好きなので、夢中になれました。
アラン・ドロンの静謐な佇まいに痺れました。傷を負っても自分で治療し、追い詰められていても、全然平気かのように振る舞う。これこそまさに痩せ我慢のハードボイルド。
殆ど台詞が無く、劇伴も少ない。静謐さが緊迫感を演出しているが故に、突然訪れる壮絶なバイオレンスに目の覚める想いがし、その巧みな緩急のおかげで終始引きつけられました。
※修正(2024/02/04)
武士道を教えてくれた
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殺しに行くのにも身なりをきちんとすることが、サムライの美学なのか、あるいは最期の死に方がサムライとしての美学だったのか?全編ほとんどセリフのないクールな一匹狼の殺し屋の映画です。私の生き方を変えた映画の一つ。
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