サブウェイ・パニックのレビュー・感想・評価
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0086 地下鉄がハイジャックされた!信じないね
1975年公開
クシャミは謎解き解明の元。
ウォルターマッソーのでか鼻が効くぜ!
にしてもロバートショーの存在感は大きいね。
サスペンスものとして優れていて
当時は凄いトリックとしてビックリしたが
高木彬光の人形ものに似ていない?
大げさではなく規模も小さいがハラハラして
70年代にふさわしい。
70点
パンフ購入
ってどこで観たんだろう???
テレビやろうな。
落語のオチ‼️
ニューヨークの地下鉄が4人組の男にハイジャックされ、乗客と引き換えに現金100万ドルを要求。1時間のタイムリミットの中で、公安部部長が犯人との交渉にあたるが・・・‼️犯人たちが互いに色で呼び合うのは「レザボア・ドッグス」の元ネタ‼️冷酷で切れ者なロバート・ショウのブルー、マーティン・バルサムのくしゃみ男グリーンなど、キャスト陣が素晴らしいですね‼️電車が駅に停車するたびに一人ずつ、ハイジャック犯が乗り込んでくるオープニングはワクワクします‼️当時流行していたパニックもの、ハイジャックものを融合させ、身代金が届くか届かないかのサスペンス、地下鉄トンネル内での大銃撃戦、クライマックスの電車が暴走するスペクタクルまでスピード感たっぷりに、ハラハラドキドキさせてくれます‼️事件にまるで気づかないアル中の女性や、人気も指導力もない市長、やる気のない公安局の面々まで、当時のアメリカ社会を象徴するような描写も奥深いですね‼️線路で感電死するラストで見事な顔芸を見せるロバート・ショウ‼️強烈です‼️くしゃみが思わぬ伏線となり、"Gesundheit" (お大事に)で全てが解決してしまう、まるで落語のオチのような、粋なラストも最高‼️うまい‼️
刺激的なハイテンポ
映像だけではなく内容的にもかなり古いというのが最初の印象。今なら確実に袋叩きにあうような薄めのストーリーだし、何でそうなる?と首を傾げる杜撰さもあるよね。それに女性蔑視発言なんかもあって、これなんか後で回収される伏線かなとか考えてしまったけど、本当にただの悪口だったからね。ちょっとビックリだよね。
それでもなんとなく面白く観られたのは、一番に全体のスピーディーさがあるよね。
ジョークを言うようにストーリーの情報を発言させたりして必要な場面数を減らしてるし、会話の大半が無線によるものだからシーン変化が多様で目まぐるしく場面転換しているような錯覚に陥り、結果、作品のスピード感が増したと思うね。
その分、考える時間というか、余韻とか余白とかないんだけど、そこはエンディングのラストカットで全部補った感じがするな。
それを担当する主人公ガーバーのキャラクターが第二の見所だと思うね。
彼は出だしこそ、言葉が通じていないと思っている東京の地下鉄幹部にいい加減な事を言ったりして、いかにも不真面目で適当な男のようだったが、事件が発生して以降は正義感を発揮していくし、犯人逮捕に向けて警察らしい活躍もすることになる。
不真面目さと正義感のバランスがガーバーのクセ者感を出してるし、嗅覚の鋭いキレ者のようでもある。それがそのままラストシーンに全部出ていて良かったよね。
70年代のパニックサスペンスだから現代感覚だとどうしてもスケールの小ささで地味に感じてしまうけど、全体的に映画のテンポが遅かった70年代にこのハイテンポ作品は刺激的だったろうなとか考えて観ると面白いかもしれない。
司令室の方がパニックでした
地下鉄のサスペンス映画は何本か観ているが本作はその先駆け的なハイジャックもの。
時代のせいか身代金が100万弗では少ない気もするし、肝心の逃走方法も平凡に思える。
せっかく、非番の警官が人質に交じっていたならもう少し見せ場があってもと思ったがダイハードは本作より後の1979年の出版、1988年の映画化だから仕方ないか。
それにしても警察はドジばかり、NY市長もあまりに酷かった、司令室も喚いてばかりで冷静さが伺えない、犯人たちの方がクールに思えてしまう演出でした。
結局、交通局のガーバー警部補(ウォルター・マッソー)が現場にまで乗り込んで孤軍奮闘、おまけに事後捜査まで買って出ていましたね、くしゃみが伏線というのも面白いがもう少しクールな知恵比べの要素が欲しかった。
お大事に
終盤、いつクシャミをするのか、分かり切っていながらも終わり方が心地良い。
単純でありながら散りばめた伏線を回収してスムーズに解決される話の展開に違和感もなく、登場人物それぞれのやり取りが危機感もありながらコミカルに描かれているので、最後に目覚める婆さん含めたコメディ感覚が前面に!?
どう計画を達成するのか、犯人側の目線で観てしまう。
異文化コミュニケーション
折しも鉄道公安局警部補ガーバー(マッソー)は東京からきた地下鉄会社の役員たちを案内中。英語と日本語の異文化コミュニケーションで軽いギャグをかますが通じてないような、のほほんとした雰囲気と、緊迫した地下鉄の様子が交互に描かれている。先にリメイク版を映画館で観たため上手く批評できない。
犯人はそれぞれ、リーダー格のブルー(ショウ)、よくくしゃみをする元運転士のグリーン(バルサム)、マフィアをくびになった短気な男グレイ、そしてブラウン。みな口髭を生やし、帽子をかぶった老紳士といった雰囲気で、逃亡の際に素顔を見せるわけだが、みごとな変装。途中まではブルーしかわからなかったぞ。
1時間という短い期限での現金受け渡しもちょっとしたスリル。輸送中のパトカーが横転した時にはドキリとする。そして成功した直後、18人を乗せた1両の地下鉄は運転士なしで暴走するのだ。
乗客の中に私服警官が偶然一人乗っていたことが重要かと思ってたけど、彼が活躍するのは100万ドル受け渡し後の少しだけ。それでも一人を撃ち殺したからお手柄なのか。仲間割れでグレイが死に、首謀者のブルーは線路で感電自殺。これがちょっと心理描写の物足りなさを感じるが、他はかなり満足。最後は残った一人グリーン。鉄道を解雇になった運転士を一人ひとりチェックしていき、ガーバーの訪問を受けるが、くしゃみひとつでバレてしまう。最後のガーバーの顔が何とも言えない渋さ!
時代を感じる映画
2020年10月25日
映画 #サブウェイ・パニック (1974年)鑑賞
地下鉄のハイジャック事件のお話で、実際にニューヨーク地下鉄でロケ撮影されたが、模倣犯の出現をおそれた交通局は当初撮影を許可しなかったため、ハイジャック対策の保険がかけられたらしい
最後のオチが、え!これでおしまい!と思った
笑撃のラスト!
最初観た時、あまりの伏線回収のうまい落とし方と、ウォルター・マッソーの顔で、一瞬びっくりした後、爆笑した記憶があります(笑)
ラストシーンのみの衝撃度なら、今まで観た映画の中でも10本のうちに入りますね。
本編も、始まってから地下鉄を乗っ取るまでの間、犯人グループから乗客、職員に至るまで、短いカットで上手に紹介し、事件が動き出せば、色々な人物が作品のテンポを損なうことなく、話しを盛り上げていく。
リメイク版との最大の違いは、キャラが活きてるかどうかですね!
本作は、リメイク版みたいにただ主人公が振り回されるのではなく、主導権を完全に握らせまいとする公安局警部補ガーバーと、冷静かつ非情な主犯ブルーとの駆け引きを主軸に、事件を選挙に利用しようとする市長、くしゃみ連発グリーン、スケベで短気なグレー、乗客たち(ポン引き、酔っぱらい、私服刑事など)とキャラが皆活きてるのです。
特に、ひょうひょうとした態度ながらも頭のキレるガーバーを演じた、ウォルター・マッソーが素晴らしい!
今の俳優で、あの顔芸ができるのは、トミー・リー・ジョーンズくらいじゃなかろうか!?
繰り返すくしゃみ
総合:85点
ストーリー: 90
キャスト: 85
演出: 85
ビジュアル: 65
音楽: 60
地味であるが玄人好みの犯罪物映画の秀作。映画の時間と変わらないくらいの短い時間の犯罪を、一本の映画にしっかりと詰め込んだ。
地下鉄を乗っ取り身代金を請求する犯罪者と、それに立ち向かうブルドッグのような刑事。ロバート・ショウ演じる犯罪グループのリーダーのブルーは、冷徹に事件を計算し感情に流されることなく物事を進めていく。その犯罪者としての有能ぶりに舌をまく。敵ながら本当にたいしたやつであり、その存在感は高い。またウォルター・マッソー演じる警部補ガーバーは感情を出しながらも一直線に事件解決に取り組んでいく。
目的遂行のために人質を殺すこともためらわず、主導権を警察側に与えることがないブルーがいる。その一方で犯人の行動を分析しながら対応をしていくガーバー。この二人の息詰まる交渉と裏の取り合いが、途切れさせることなく緊迫感を煽る。
それにしても交渉の途中で常に聞こえてきたくしゃみと、それに対して「お大事に(Bless youと言っていたのだと勘違いしていたが、何故かドイツ語のGsundheit)」と言っていたのがこんな意味を最後に持つとは!これにもやられました。いい終わり方でした。
派手さはないが、味わい深い旧作
リメイク作がそれなりにおもしろかったので、観てみた。『荒野の用心棒』の場合は、『用心棒』を後から観て、「ほとんど同じで、短くしただけじゃん。」と思ったが、今作は、大筋は同じだけど、かなり違う印象。トニー・スコット監督の作品は大掛かりな仕掛けを感じたが、前作はぐっと小品風。でも、ウォルター・マッソーの人間味が魅力的だし、犯人側の描き方もおもしろい。ラストもしゃれた終わり方で、かっこよかった。
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