ザ・ビーチ(2000)のレビュー・感想・評価
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悪い意味で期待を裏切るサスペンス
タイ×ディカプリオ、良い! ティルダ・スウィントン、良い! なんかミッドサマーみたいになりそう! ...という期待を打ち砕かれた映画。 色々詰め込みすぎてよくわからないことになっていた。
中途半端な幕引き
スウェーデン人のくだりはきっと”口封じ”を表現してるんだろう。 あの場面でリチャードがああする必然性ってのが分からないけど。 けっきょくリチャードはあの頃のあの島に戻りたいって話なんだと思う。 なんか中途半端な幕引きで、作品としてはちょっと…って感じ。
大きかった永遠の快楽を求めた代償
レオナルドディカプリオ扮するリチャードはひとり旅でバンコクへ向かった。木賃宿で隣部屋の自殺した男から秘密のビーチの話を聞いていたので乗っかってみる事にした。しかし泳ぎ着いたそこは大変な島だった。 レオナルドディカプリオが若いね。永遠の快楽を求めた代償は大きかったな。
ミッドサマー的なやつかと思って見始めた
実際は青春群像劇だったので結構肩透かし感はあった。勝手に期待してただけだけど、冒頭で村の地図をくれた人間が派手に自死したらそう思うよな…
なのでこちらはいつ住人が狂った本性を見せるのかとずっと待ち構えてたけど、主人公以外はみな最後まで理性的だし普通にコミニュティとか組織作りの難しさみたいなのにちゃんと苦悩してる感じだった。
エンディング曲めっちゃ好きな感じだな(ボーカルはいらないけど)と思って調べたらU.N.K.L.Eプロデュースで膝を打った
人はコンフォートゾーンから抜け出そうとしても、なかなか抜け出せるものではない。
今もそうなのかもしれないが、20年ほど前は若者がバックパックで海外に出かけるのが珍しくもなかった。外国のユースホステルなどにいくと同年代のバックパッカーがたくさんいた。 自分はバックパッカーというほど旅慣れてはいなかったが、海外でユースホステルには泊った。日本にいるよりも頭の中が整理できる気がした。知らない場所にいって、新しい体験をすることに価値を見出していた。 この映画の主人公であるリチャードも、同じことを語る。 彼はタイを訪れたのだが、結局のところ同じことの繰り返しだった。バックパック旅行とはいっても、日常の延長線上でしかなかった。しかし、安宿で出会ったダフィという男から「伝説のビーチ」の話を聞くあたりから、話が変わってくる。リチャードは半信半疑だったが、ビーチへの地図を残して、ダフィは自殺する。そうすると、もう好奇心をおさえられなくなる。リチャードは、隣室のフランス人カップルを誘って、「ビーチ」を目指す。 はたして「ビーチ」は実在した。そこには文明から逃れてきた若者たちのコミュニティがあった。 日常と隔絶された世界で、共同生活を送る。 選ばれた人々だけが入れる秘密の場所。 いわゆる文明からは離れているが、完全に離れているわけではなくて、たまに買い出しに行ったりする。 当時はインターネットやガラケーは普及し始めたばかりのころで、今のように生活必需品ではなかった。だから、本作のような孤島でコミュニティを作って暮らしてもスマホの電波がつながらなくて半狂乱になるようなこともない。 だからこのビーチは地上の楽園として成立していたのだ。 日常から離れて新しい体験をしたい、と願って訪れた「伝説のビーチ」でのんびり暮らす。これは特別な体験かもしれないが、新しい体験とは言えない気がする。リチャードは結局のところコンフォートゾーンから出てはいないのではないか。 やがて、その生活に異変が起こる。 なにが起こるのかは書かないが、とにかく、リチャードはコンフォートゾーンから出ざるを得なくなる。 その後の顛末を見るに、本作で語られているのは、人は新しい体験を求めはするが、多くの人は自分にとって居心地のよい場所を求めているだけだ。人はそんなに変わることはできないのだ、ということだと思う。 これは耳の痛い話で、自分も今のままではいけない、新しいことをしなくては、と常々思ってはいるが、いきなりすべてを変えられるわけもなく、どこかでセーフティネットを求めている。もちろん、突然すべてを投げ出して新しい世界に身を投じる、というのが良いというわけではない。それはただの向こう見ずでしかない。 もちろん、今の生活に満足していてなにも変える気がないというのなら、それでいいのだが、そうでないのであれば、コンフォートゾーンから出ていく必要もあるのだと肝に銘じておくべきだろう。
自分探しの顛末だが…
リチャードはなぜクリストの口をふさいで窒息死させたのだろう? 3人でクリストを運ぶことはできないと考えたのだろうか? サルに地図のコピーを若者たちに渡した責任を問われ、毎日見張りを続ける孤独に、次第に別のスリルを求め始めた。 コミュニティの仲間たちはリチャードが何もしないことに陰口を言い始めていた。 孤立と引きこもりになった彼は次第にダフィーと同一化していく。 皆と仲良くしていた時には、皆と同じようにクリストを山に置き去りにして、エチエンヌの反論にも動じず、楽園らしく過ごす快楽を求めた。 リチャードの勝手さはある意味自然だが、エチエンヌから見れば許せないだろう。 しかしリチャードは、若者たちが村人らに射殺されるのを見ていたことで、もうこの島には居られないと悟った。しかし若者たちがどうなるのかを彼は見たかったのではないだろうか? 若者たちが殺害されることが、彼のスリルの頂点だったのではないのか? 女性が一人逃げ、リチャードは茂みの中から虎が吠えるように彼女を威嚇したのはなぜだろう? 自分も村人に見つかるのを防いだのか? どう考えても狂っているのはリチャードなのではないだろうか? リチャードは村人から逃げ、フランソワーズとエチエンヌの3人で脱出することを決めたのは、彼自身が感じた時間の問題だったのだろう。彼は思う「島にくる以前の自分を思い出せない」つまり戻りたくなったのだ。 しかし結局村人が乗り込んでくる方が早く、この島から全員退去しろと言う。サルは決して島から出ないと言い張る。 村人が拳銃をサルに渡し、この出来事を招いたリチャードを始末しろと条件を付けた。 リチャードは賭けに出る。サルが撃てば、死刑の断行で、ここはもはや楽園ではないというようなことを叫ぶ。 確かにリチャードの言葉は正しい。しかしその賭けに出るには、みんなが理性的にそのことを普段から理解してなければならず、そもそも村人が来る直前までバカ騒ぎしていたのに、急に理論的なことだけをぶちかまされても、その気にはなれないように思う。 サルは引き金を引いた。しかし弾は発射されなかった。通常どうすればいいのかを考えられるのはこの出来事のあとだ。皆の思考変化が早すぎる。 窒息死させるのは安楽死ではない。首を絞めて殺すのと同じだ。4人の若者が殺された後にもかかわらず、リチャードの心境がわからない。 島を脱出後、リチャードは相変わらず故郷には戻らず、どこかの街のネットカフェでパソコンをいじっている。 最後に彼は「それぞれ罪の記憶とともにそれぞれの場所へと帰っていった。忘れられなくても順応して生きていく」ともっともらしいことを言っているが、それは未だ狂ったままだからなのだろうか? フランソワーズからのメール パラレルユニバース 彼女の好きな星の写真とリチャードがその時言ったセリフをこの言葉に乗せている。 そこだけは良かった。 楽園は楽園のままでいいのかどうかは、そこで暮らす人々に任せればいい。 楽園とは思ったものではなかったのもわかる。 それを壊した元凶リチャードは決して皆を解放したとは言えないし、罪はリチャードのしたこと以外見当たらない。 エチエンヌとフランソワーズにとって楽園の記憶は青春のほろ苦い思い出かもしれないが、リチャードにとってのそれは、自分自身の本性を知ったと同時にどの世界でもなじめないのではないかと思った。
感想メモ
若かりしディカプリオがイケメン、海の中でのキスシーンはすごく色っぽかった
楽園って何だろうな、美しいビーチで作物を育てたり、魚を捕まえて生きる、彼らは充足しているように見えるが、実際は文明的な生活を求めているし、島の秘密を守るというルールの元に制限されている
生きている限り欲は出てくるもので、本当の楽園なんて存在しないということだろうか
しかし、美化された思い出の中の島は確かに楽園だったのだろう
途中サメ映画始まったかと思ってビックリしたよね、フランス人のジョーク笑えねー
後半のちょっと頭おかしくなってそうなディカプリオ好き、シャッターアイランド好きだからね
楽園なんてない
ディカプリオは旅先で狂気の男に会い、楽園の地図を手に入れる。
半信半疑ながら別の旅行カップルを誘って、孤島であるそこへ行くと、本当に楽園があった。
サルという女が自治しており、マリファナ吸い放題で自由に生活できる。
ディカプリオはサメを退治した事をきっかけにヒーローになり、サルとも恋仲になる。
が、この楽園に人が殺到することを防ぐため、その存在は知られてはならない。
ディカプリオは島に来る前、地図のコピーを見知らぬ人に渡していた。
これがバレ、急に扱いが悪くなる。一方地図を頼りに来た人達は島のメンバーにより殺される。
この事件は島の管理者に知られることとなり、サルはディカプリオを殺すか全員で島を出るかの選択を迫られる。
メンバー達は島を出るのを拒み、またサルも引き金を引いた。
実は弾は入っていなかったが、メンバーをも殺すサルの姿に、サル以外の全員は島を後にした。
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楽園が存在するのなら誰でもそこに行きたいのは当然のこと。
そこにいる人間以外にその存在を知られるのはタブーであり、それを破った者を殺すのも当然のものだと思う。
楽園とはいえ、厳しい規律がなければ成立しない。サルがディカプリオを殺すのは正しい。
実はサルはディカプリオ以前にも仲間を見殺しにするという冷酷さを見せていたが、これは自治を担うリーダーとしては当然の行動だと思う。
それがなければ自治なんて不可能。血の掟のない所に統率はないだろう。
結局島のメンバーはそういう事を認識もしていない、ただ遊んで暮らしたいだけの烏合の衆で、一枚岩の組織ではなかったということである。
結論としては、世の中本当意味での自由というか、楽して幸せになれる世界なんてありえない、という話。平凡な人間は平凡な世界に帰って平凡な日常を過ごすべし。
期待はずれ
現実世界を捨てて集落を作ってる旅行者たちは異様なかんじで、サメに襲われて死んだり怪我したり、寝取り寝取られの人間関係もあり。
後半はサイコスリラーというか、集団心理の恐怖みたいのを描いてくれるのかな?ワクワクッ
とおもってたけど、結果そんな感じでもなかった。
ちょっと狂気的だったのは女ボスのサルくらい。その彼氏は特に害なしだし、集団パニック的なことも特になく(強いて言うなら、怪我人を放置しにいくとこと、最後の発砲事件くらい)。
どうなる?どうなる??どーなっちゃうの?!
と思わせておいて、なんとなく期待外れだった。
ラストの集合写真でいい思い出にほっこり(^^)
って、あ、そういう終わり方ですか…へぇ〜…という感じでした。
かっこいい
レオがかっこいい レオが出てるのは水の中でキスする映画が多い 評価悪いけどそんな面白くないわけじゃないけど単調 結局レオは何をしたかったのかが分からなかった あんな楽園あったら行ってみたい
冒頭のセリフ 『美しく、刺激的な何かを求めて そう…より、危険な何...
冒頭のセリフ 『美しく、刺激的な何かを求めて そう…より、危険な何かを求めて』 バックパッカーの聖地 ヤバい雰囲気プンプンの バンコク・カオサンロード 神秘の秘島、ピピ島 刺激を求めて旅行しまくった記憶が蘇える。映画で観光客が押し寄せて環境破壊されてしまったのが残念だな
楽園なんてない。
楽園なんてない。幻想を追い求めるのもいいけれども、嫌なこととか、怪我とか、病気とか、そういうことがあるのも人生なんだよね。怪我人を隔離したり、場所を漏らした人を殺そうとしたりとか、凶器だよ。でもあーゆー全体主義みたいなことって、あるいは、サルの独裁みたいなことって、実はいろんなところにある。サルとか、彼女に同調するような人間になってないか、自分も気をつける。
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