「必見、痛快! 黄金チームのアクション!!!」サイクロンZ とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
必見、痛快! 黄金チームのアクション!!!
サモハンキンポー氏、ジャッキーチェン氏、ユンピョウ氏三人が揃った、笑いあり、アクションありの怪作。
三人+いつもの面々の軽妙かつ痛さ満載のアクションに、ユキ―デさんが入ると、重量感たっぷり。戦車みたいなガタイから繰り出されるスピード感あふれる技。
それまでが、軽業師の如く、伸びやかで軽快なアクションにあふれているから、そのメリハリに興奮してくる。
そして、そんなアクションの中に、「あ、『プロジェクトA』のラスボスが」等、『ミッケ』みたいな楽しみ方も。
正直、ストーリーは目が点。
いいのか、それって?資格はく奪されないのか?とか、突っ込みどころ満載。
ラブコメとしては、まあそれなりに…。
女性のファッションも、肩パットが目立つ80年代…。
ユンピョウの役柄にちょっと引き気味になり(なんでこんな設定…ギャグのつもりらしいのが、げんなり)
フードロスも何のこと?消費が力の証だった80年代…。
とはいえ、
コントとアクション重視の映画。
全編通して勢いがあり、こんな勢いで突っ走られると普通は疲れてしまうのだけれど、この作品は勢いの中に笑いがあり、なんだそれという脱力させてくれる場面もあり、ラストは手に汗握るファイトで緊張・昇華と、心地よい疲労感で終わる。
とはいえ、繰り返し観たいと思うのはやっぱりファイト場面かな。
ただの肉弾戦ではない。
僅差の絶妙な味方と敵のアクションで、笑いと迫力を醸し出してくれる。
一歩間違えれば場面が台無しになるどころか、けが人・死人も出そうな掛け合い。
あらゆる場所が見事なアクションの舞台となる。
そんな掛け合いに、役者でもない、スタントマンでもない、マーシャルアーツの元チャンピオンのユキ―デさんまでが参加する。その間合い。ユキ―デさん、ジャッキーさんはじめ、関係者の全ての技。
このシーンだけで語り継がれる映画となる。このシーンは必見です。