サーチ&デストロイ

劇場公開日:

解説

映画製作の夢の実現に向けて奔走する男を見舞った悲運の連続を、オフビート感覚あふれる演出で綴ったブラック・コメディ。ハワード・コーダーの同名舞台劇を、『ツイスター/大富豪といかれた家族たち』(V)の監督マイケル・アルメレイダが脚色、N.Y.アート・シーンの中心人物、デイヴィッド・サーレが監督デビューを飾った。製作はルース・チャーニー、ダン・ルポヴィッツ、エリー・コーン。エグゼクティヴ・プロデューサーは「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」のマーティン・スコセッシ、「ザ・ウォリアーズ」のアヴィ・ラーナーとダニー・ディムボート。撮影は「ホーリー・ウェディング」のボビー・ブコウスキーとマイケル・スピラー。音楽は「ケープ・フィアー」のエルマー・バーンスタイン、美術は「グッドフェローズ」のロビン・スタンデファー。主演はブロードウェイの舞台でも同じ役を演じた、「アフター・アワーズ」のグリフィン・ダン。「ウォーターワールド」のデニス・ホッパー、「カリブ 愛欲の罠」のクリストファー・ウォーケン、「クイズ・ショウ」のイレーナ・ダグラスとジョン・タトゥーロ、「パルプ・フィクション」のロザンナ・アークェット、「リアリティ・バイツ」のイーサン・ホーク、そしてスコセッシと、一癖も二癖もある面々が脇を固めている。

1995年製作/アメリカ
原題または英題:Search & Destroy
配給:東北新社
劇場公開日:1995年11月10日

ストーリー

三流芸能プロの社長マーティン(グリフィン・ダン)は、失敗に次ぐ失敗で破産寸前。税務署からは滞納していた15万ドルもの税金の支払いを迫られ、妻のローレン(ロザンナ・アークエット)にも逃げられてしまった。彼は、深夜テレビで迷える現代人たちに生きる知恵を与え続けるカリスマ的な思想家、ワクスリング博士(デニス・ホッパー)の著作『ダニエル・ストロング』を映画化しようと思いつく。だが、博士は映画化権に法外な金額を要求した。先立つものがないマーティンはNYでひと儲けすることを計画。彼と意気投合した博士の秘書兼愛人で脚本家志望のマリー(イレーナ・ダグラス)も、行動を共にした。彼らは、冒険心を満足させる趣味として危ない仕事をする実業家キム(クリストファー・ウォーケン)や、その友人で裏の世界の顔役ロン(ジョン・タトゥーロ)を通じて麻薬売買に挑戦するが、あえなく失敗。懲りずに彼らは次なるヤバイ仕事に手を染めようとした。ところが、麻薬でラリって暴走したキムが、ロンと警官を射殺してしまう。キムは銃口をマーティンとマリーに向けるが、二人は逆にキムを殺してしまう。数カ月後、マリーの監督・脚本による低予算ホラー映画でひと儲けした彼らは、晴れて博士から映画化権を手に入れた。

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