ゴッドファーザーPARTIIのレビュー・感想・評価
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PartⅠとPartⅢの繋ぎっぽい。
PartⅠでは世代交代や新しい家族の誕生なんかがテーマだったと思う。
本作は、世襲や愛のうつろい、そして死がテーマだったのかと観ていて感じた。
脚本も俳優も素晴らしいのだけど、テーマが暗く3時間も越える映画となると、正直観ているのが疲れた。
クライマックスも物悲しく終わっていくので、PartⅢを観てこのモヤモヤをスッキリさせたいと思わせる映画。
脚本が素晴らしい
一作目も面白かったが、続編となる本作の方がより面白かった。若き日のヴィトーの物語と、ヴィトーの跡を継ぎ2代目ドンとなったマイケルの物語が並行して進む構成は見事だった。着々と周りからの信頼を集めファミリーを築きあげていくヴィトーと、徐々に周りを信用できなくなり孤立化していくマイケル。ヴィトーは人助けが好きな優しい心の持ち主で、だからこそ皆が信頼しついて行くドンとなり得たのだなと納得。一方マイケルはファミリーを守るために敵は全て駆逐する冷徹な人間に変わっていってしまう。マイケルが変貌していく姿は恐くて本当にゾッとするけど、必死にファミリーを守ろうとする過程で苦悩する姿にがんばれと応援したくもなる。マイケルの最後の表情に、コルレオーネファミリーの行く末が暗示されている様だった。
ゴッドファーザーの影を追う
久しぶりにゴッドファーザーを観たら、
どうやら歳を取れば取るほど面白くなるらしく、
とても面白くて1から6時間ぶっ続けで観た。
あのマイケルがどんどん悪くなって行く、
堕ちて行く様に痺れた。
ビトーと同じくファミリーを守ろうとしてるのに、
どんどん孤立して、親父の偉大さに苦悩する様が
アルパチーノの表情の変化にも現れてて
素晴らしかった。
昔からの仲間が減って行き孤立を深めて行く様子も
丁寧に描かれてて恐ろしいキャラだけど、悲しみも
感じられました。
マーロンブランドとはまた違う、
ドンとしてのオーラを帯びたアルパチーノも
雰囲気があって良かった。
ビトーの若き日を演じたデニーロもカッコ良かった。
マーロンブランドの若い時を演じられるのはデニーロしかいない!と出て来た瞬間に思いました。
とてもカッコ良かった。
ビトーの壮絶な過去も分かって、
だからあの佇まいがあったのか!と納得しました。
3時間越えだけど、途中に休憩もあるので是非
1を観たら2も観て欲しい。
ホントだ。1同様に凄かった。
途中、休憩あり。嬉しい、それなら楽勝じゃんって、どれだけトイレ近いんだ、あんたって話ですが、観ましたよ、202分!!
先日、遅ればせながらの「ゴッドファーザー」デビューを果たし、猛烈に感動してレビューを書いたら、多くのレビュワーさんから、「2」はもっと面白いんだとコメントをもらい、ホントかな?と半信半疑で鑑賞。
ありがとう、目黒シネマさん、3週連続でのゴッドファーザーシリーズ上映!
結果。うわ、たしかに面白いじゃん。1で身近になった養子も加えて4人の兄弟姉妹(本当は5人だけど、一人死んじゃったからね)。彼らの人生の移ろいが、マフィアのドンという立場を父から引き継いだ3男マイケルを中心に描かれる。どこの兄弟姉妹にもあるだろう感情のもつれが、立場があまりにも特殊なために、限りなくデフォルメした形で溢れ出る。
だから、話は楽しいものではなく、重たいもの、心沈むエピソードになりがち。
本作がイカしてるのは、それと並行して語る形で、父ヴィトーの人生を振り返ることだ。その人生は、ドンに逆らった父母兄を無残に殺され、幼き身でひとりアメリカに渡る少年時代からそれは嵐のよう。その厳しい環境の中で、常に冷静で肝が座っているという長所を遺憾なく発揮して街の頼られる男になっていく姿が描かれる。まあ、泥棒なんだけどね・・ その生き様が、度胸と冷静さで成り上がっていく話が、現在の4兄弟の話に流れ続ける、沈痛さ、やるせなさ、どうしようもないもがき感を、都度都度で解消してくれる。
まあ、この作りでなかったら、つまり4兄弟の話だけだったら、こんなにウケないよね。ホント、うまい作りだと思うなあ。
しかし、こうして観てくると、たしかにマイケルは父親の長所を最も受け継いでいるし、似ているからこその、青年時代の反発なのだなあ、と思う。こういう家族関係の描き方が上手いんだろうね。次から次へと登場人物が現れる映画だけれど、結局は親子7人の話だもんな。
というわけで、パート2もこの上なく楽しむことができました。そして、シリーズものの2にありがちな「え、ここで終わり?」感あふれるエンディング。こりゃ、3まで観ない訳にはいかないじゃないですか。
行き先には破滅が待ってそうだけど、ここまで観てきたら、最後まで観たいわね。
おまけ
父親ヴィトー編で、「をを、ソニー生まれてんじゃん」「フレド、生まれた時から体弱めだったのか」「お、いつのまにかマイケル現る。赤ちゃんなのに落ち着いてんのね」と各自の誕生をさりげなく挟んでくる演出は楽しかった。
また、ラストで、亡きソニーが子供達から「また、父さんは喧嘩してま〜す」と楽しげに揶揄される回想シーンが一番好きかな。その回想は、父親の誕生日に集まった席で、マイケルが海軍に入ったことを兄弟に伝え、「親不孝者め」と長兄ソニーに責められるシーンこそがメインという場面のごく一部なんだけどね。
あ〜これ、ほんとソニーらしいエピソードと、まるで兄弟達と旧知の仲かのように語っちゃった。それだけこの映画が、心の底に落ちているってことかなあ。
アルパチーノがすげーカッコいい。
このシリーズを生涯ベストとまで言ってる人がいるから☆5。
午前10時で初めて1と2を鑑賞。『ゴッドファーザー』に特に思い入れがないから、アルパチーノがすげーカッコいいぐらいしか感想がない。2でアルパチーノの迫力が増してかっこよさにゾクゾクする。特に表情というか目が怖えー。自分がコイツと関わりなくて(敵でなくて)良かったヨ。疑心暗鬼の心理戦の様相の中でマイケルがトムをホントに信用しているから、トムが出る場面だけは安心して見ていられる。マイケルが信用できる人間が1人いてホッとした。
マイケルが公聴会で追い詰められて、もう絶対ダメじゃんと思って見ていたら突然のウルトラCであぜんとした (;゚Д゚)。ちょっと唐突。そこで思った。ここへ行くまでの場面を編集で相当切ったんだろうと。きっと公聴会がらみだけでなく他も相当切ったんだろうな。もったいねー。私は2時間越える映画がきらいで3時間越えるとか有り得んと思っているのだが、part2だけでも6時間から10時間ぐらい見たいヨ。だけど長すぎるから2時間 ×3本(5本)ぐらいで再編集版が見てみたい。コッポラ作ってくんないかな。
あと『ゴッドファーザー』は1から見なくてはいけない (2から見るアホはいないと思うが)。
初めて見たと書いたが実は2だけは前に見たことがある。part2は特に名作のホマレが高いと聞きかじったから映画館で見た。1を見てないからチンプンカンプンで終了 (^-^)。
外国人の顔は特に覚えられないし、みんな同じような服装や髪型だし、時代が戻ったりするしで話についていけない (1を見てないから当然だが)。アルパチーノとデニーロの見分けがつかないし、さっき殺されたはずのヤツが生きている場面で完全にアウト。♪ヽ(´▽`)/
今回は1から見たしアルパチーノとデニーロも見分けられたからOKだった。
最初に書いたように、自分としては思い入れがないし時間が長い映画がきらいだけど、このシリーズを生涯ベストとまで言ってる人がいるから☆5。
これぞ映画
#ゴッドファーザー
#godfather
午前10時の映画祭にて、3週連続ゴッドファーザー、合計535分を娘と完走。
これぞ映画の中の映画!ザ・映画を堪能しました。
大スクリーンで楽しめる機会を得られて幸せ…!
若きヴィトーが裏社会で成功していく高揚感と対比してどんどん孤独になっていくマイケルの姿が善悪を越えて哀切。映画としても前作と比較して完成度は高まったが詩情は薄れた。
①恥ずかしながら今年の「10時からの映画祭」で初めて鑑賞。若い頃はこういうギャング物(日本で言えばヤクザ映画)というか暴力描写の多い映画は避けていたが、この歳になると、そういうジャンルに関係なく『(あー、“映画”だと言える)映画』を観れるのが本当に嬉しい。“映画”って良いよな、とホントに思う。②『ゴッドファーザー』に比べフランシス・フォード・コッポラの演出力は上がっていると思う。これだけの長尺なのに少しもだれないのは凄いと思う。映画としても滑らかになっている。③物語は、全米有数のマフィア組織にのしあがり更に拡大すようとする(ドン・マイケル・)コルレオーネ・ファミリーとそれを潰そうとするユダヤ系マフィアとの攻防戦をメインに展開していく。もう、パパ・ドン・ヴィトー・コルレオーネのやり方(や時代)とは異なり、
エンターテイメントとして、面白い映画だと思うが、Part1は超えてはいない。
僕はゴットファーザーPart2を見ていなかったかも知れない。セルジオ・レオーネのワンスアポンアタイムアメリカと混同しているようだ。キューバ革命の話が挿入されるが、part3でも出てきたような気がするが。
出てくれば、Part3はは見ている。
いずれにしろ、赤裸々にアメリカの裏社会を暴露した話として、評価されるのだろうが、言うまでもなく、臭いものに蓋がされただけで、アメリカも世界も良くなったようには思えない残念ながら。エンターテイメントとして、面白い映画だと思うが、Part1は超えてはいない。
二代めの憂鬱
午前十時の映画祭12にて。
1901年のイタリア・シチリア島で、9歳のビトはマフィアにはむかったと父を殺され、父の葬儀の最中に兄を殺され、ビトだけは助けてくれと嘆願に行った母まで殺され、天涯孤独となり、ひとりでアメリカ・ニューヨークへと渡った。ニューヨークのリトルイタリーで成長し、困ってた住民に寄り添い、街を牛耳ってたギャングを殺したことで、移民たちから信頼され、頭角を現していき、初代ゴッドファーザーとなった。その父を回想する二代目のマイケルは、妻に逃げられ、兄弟や義兄弟を殺さないといけなくなり孤独感を深めていく、という話。
偉大な父の後継者で二代めの大変さ、ボンクラ兄弟の面倒をみないといけない責任感、色んな思いを感じさせてくれる作品だった。
権力を持つと人は変わっていく、変わらざるを得なくなっていく、望むことでなくても。そんな思いを持つ、味わい深さを持てた。
大画面で観れ、感謝です。
マイケルがもうカッコいい!
リバイバル上映なので、逃さず映画館へ見に行きました!
長くて休憩時間のある作品だしマイケルはちょっと亭主関白すぎる感じもありますが、カッコいいので全てOKです。
父であるビト・コルレオーネの若かりし頃の描写もあり、大きな画面で見れて良かったです!!
対比は素晴らしい
続編でも連続でアカデミー賞(作品賞)を受賞した作品はこれしかないらしい。
そして、アル・パチーノとロバート・デニーロの名演を見る作品でもある。
ただ、マイケルのほうの話はかなり分かり難く、そして何より上映時間が長すぎる。
(ウィキペディアを見てからもう1回観る必要がある)
それにしても、マイケルのその後とビトーの若き日のストーリーを対比させながら作ったのは凄い。最初はごちゃごちゃして意味不明だが、徐々に、なぜ対比させているのかが分かってくる。
「アルパチーノ×ロバートデニーロ」
午前十時の映画祭で鑑賞。
先週1を見ているのですんなりつづき入れた。
1より近年になってきた感があって 少し歴史の意味不明とか暗い感じは軽減されているかな?
2つのストーリーが展開されていってるところも理解を難しくさせてるポイント
観た後にWikipediaをみると理解が深まる
アルパチーノ×ロバートデニーロ
見所は
休憩あり
2つのストーリー
ラストの表情
午前十時の映画祭12にて。 ヒット作の続編はつまらなくなってしまう...
午前十時の映画祭12にて。
ヒット作の続編はつまらなくなってしまうことも多いが、ゴッドファーザーは前作もPartⅡもほんとに素晴らしい。テレビでは何度も観ているが、大きなスクリーンで観ると一人一人の表情、とくにアル・パチーノやデニーロの凄さがより伝わってくる。
昔のニューヨーク、イタリア系移民の暮らしもよくわかる一作。
胃が痛くなります
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。
前作から続いて本作を鑑賞。
先代であるビト・コルレオーネの若いころと、現在のマイケル・コルレオーネが描かれます。現在よりも貧しく苦しい生活のはずなのにファミリーとして成立している、現在はお金はあるはずなのに、ファミリーなのか。1作目でビトが言っていた「男は家族を大切にしなければ」という発言が刺さりますね。
これまでファミリーや兄弟として生きてきた人の裏切り・・・。胃が痛くなりますね。それだけマイケルに感情移入しているのかもしれません。マイケルが家にいるシーンは画面が全体的に暗いのも非常に鬱々とさせますね。
公聴会のシーンは本物の報道映像みたいに見えました。すごいリアリティです。随分と前の映画ですが、古臭くて見るに堪えないとならないのは、こういう映像作りにもあるのでしょうか。
まだ3作目を見ていませんが、なんとなくバッドエンドに進んでいるようにしか見えないところが辛いです。3作目を見るのが少し怖いですね。
名作の第二弾
途切れ途切れながらようやく全部観られた。
良くも悪くも、男社会そのもの。
ビトー亡き後のマイケルの現在と、幼くして裸一貫になった父ビトーの過去を、行き来するような構成。
登場人物の名前に混乱しながらも、そうだ、映画は一度で理解しなくていいんだ、と感じる。繰り返し見たくなる、それは前作に続いて同じ。何度も観ることでセリフの意味ももっと理解できるんだろうな。
あぁ、プロの仕事はすごい。場面も演者も音楽も、観るものを引き込む力が強い。
先にレビューを見てしまったのもあるけど、ロバート・デ・ニーロはほんとにビトーの声にそっくり。ストイックな役作りをする人と言えば、真っ先に思い浮かぶ役者さんだけに、マーロン・ブランドのこともものすごく研究したのかな。
父ビトーは情の深さを感じるが、マイケルは感情を抑えた冷徹非道。マイケルの葛藤、苦悩、疑心暗鬼の様が、ポーカーフェイスなのになんとも胸が苦しい。物理的に敵を排除したところで、心の穴は埋まらないだろうに。
名レビュアーが書いていたけれど、新たに創るより、守る方がよっぽど大変だ、ということ。どの世界も二世の苦しみは重くて、周りの評価も厳しい。
この手の話になると、美味しんぼの天ぷら屋の二代目の話を思い出す。初代と同じ味じゃ認めてもらえない。付加価値をつけて、ようやく親父を超えたと言ってもらえる。客ってなんてワガママなんだろうってことにもなるけれど。
最後の兄弟がまだ生きていた頃の食事のシーンはいつ撮ったのだろう??みんなPart1の頃の若さだし、続編ありきで撮影してたんだろうか…
トムの存在が1に続いて癒しだな。ああいう二黒土星的な支えがあって、五黄や六白のドンが引き立つ。
全然関係ないけれど、字幕でみていたのに、なぜかエンドロールに声優さんの名前が。マイケル役が森川智之さん!昨夜、スラムダンクの水戸洋平の話題になったので、タイムリー。
しかも、翌日はGUCCIのCMでダイアン・キートンを見かける。タイムリー!
なんの役にも立たないけれど、エンジェルサインとかなんとかあるんかな。笑
苦悩するリーダー像
ビトーとマイケルの親子がそれぞれどうゴッドファーザーになって、どう君臨するのかの過程なんだけど、その対比はマイケルにとっては酷すぎるかなあ。
人助けから始まり自分の帝国を築いたビトーの根底は家族と信頼だったように見える。ロバート・デ・ニーロは若くてカッコいい。さすがにオスカー受賞も納得。
一方、マイケルは定められた家庭の息子として、結果的に親の意図で跡継ぎになる。彼は近代的な組織ビジネスにしたかった。そこは、ファミリーよりカンパニーで信頼より能力。リーダーとして彼は、支配し君臨するスタイルをとった。結果として、ファミリーと疎遠になり、身内も妻さえも離れていく。そして裏切りは兄弟でも許せずラストにつながる。家族も仕事上の組織、2つのファミリーとも信頼できないマイケルの姿はあまりに冷たく悲しい。
奥さんが可哀想すぎる
現在のマイケルとその父の歴史の2重構造。 奥さんケイが一番まともなのにパート1より更にマイケルの身勝手に振り回され過ぎて本当に可哀想。マイケルは何とかコルレオーネ家を守ろうとすればするほどうまくいかなくなってしまった末の最後の孤独な顔のアップは凄く良い。
深い
なんだろう。
父親と息子の人生のこの違いは。
時代のせいなのかそれとも人間性の問題なのか。
相対的であり見れば見るほど奥が深いと感じる。
ただ一つ言えることは
周りの人間を信用できなくなればなるほど
辛く孤独になっていくということ。
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