劇場公開日 1975年4月26日

「最強の続編」ゴッドファーザーPARTII "Auggie" Wrenさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0最強の続編

2014年2月26日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

言わずと知れた不朽の名作『The Godfather』の続編。枯れる所か正に水を得た魚の如く溢れ出る idea を漲らせ、再び最強の布陣により産み落とされた今作は“最強の続編”となった。

Corleone family の黎明期(Vito の成長~Godfather 誕生)と新たに Godfather となった三男 Michael による family の成熟期を交互に描く事で、発展に伴う energy の力強さと、肥大化して行く family 運営の難しさが浮き彫りとなる。洗練されて行く時代の流れへの対応を迫られながらも更なる野望に駆られる Michael の苦悩は想像を絶する重さである。と同時に Michael の決断に深い傷を負う家族/同胞(=family)の悲哀も悉く重い。Michael の冷徹さばかりが際立ち、それとは逆に Vito の器の大きさや温かさが family の心の支えに なっているのが何とも歯痒く切ない。

劇場で観るのが2回目、自宅で観た回数は数知れないが、観る度に傑作の名に恥じない(恥じる訳がない)奥深さを味わい、理解を深める悦びに悶える。

やはり劇場で観るのは良い。映画の醍醐味を痛感させてくれる その輝きは、永遠に翳る事はない。

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"Auggie" Wren