「"映像"が語る迫力」ゴッドファーザーPARTII keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
"映像"が語る迫力
前作よりもイタリア系移民とアメリカ社会、ファミリーとしての人間関係など自身のアイデンティティーを色濃く反映させていてより自由に制作をしていることが伺える。
2人のドン・コルレオーネを交錯させながら描くことによってファミリーの内面に深く入り込み、その時代背景も関係させつつ光に充ちていた過去とゴッドファーザーの偉大さ、ファミリーのドンとしての困難に直面するマイケルの悲劇性を対象的に打ち出すことに成功している。
前作と同様にファミリーという1つのアイデンティティーを重厚に映し出す大河劇ではあるが、その人間それぞれの内面に向けられた眼差しは前作を凌ぐ。
また、 天才デ・ニーロは、この若さでハリウッドの頂点に上り詰めたのも納得の演技で彼自身のキャリアでもトップに輝く好演である。
この作品は俳優や風景によって"映像が語る"作品であり、まさに"映画"である。
前作と続いて映画史上でお手本にされるべき本当の映画だ。
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