劇場公開日 1975年4月26日

「ホントだ。1同様に凄かった。」ゴッドファーザーPARTII CBさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ホントだ。1同様に凄かった。

2022年7月14日
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鑑賞方法:映画館

途中、休憩あり。嬉しい、それなら楽勝じゃんって、どれだけトイレ近いんだ、あんたって話ですが、観ましたよ、202分!!

先日、遅ればせながらの「ゴッドファーザー」デビューを果たし、猛烈に感動してレビューを書いたら、多くのレビュワーさんから、「2」はもっと面白いんだとコメントをもらい、ホントかな?と半信半疑で鑑賞。
ありがとう、目黒シネマさん、3週連続でのゴッドファーザーシリーズ上映!

結果。うわ、たしかに面白いじゃん。1で身近になった養子も加えて4人の兄弟姉妹(本当は5人だけど、一人死んじゃったからね)。彼らの人生の移ろいが、マフィアのドンという立場を父から引き継いだ3男マイケルを中心に描かれる。どこの兄弟姉妹にもあるだろう感情のもつれが、立場があまりにも特殊なために、限りなくデフォルメした形で溢れ出る。
だから、話は楽しいものではなく、重たいもの、心沈むエピソードになりがち。

本作がイカしてるのは、それと並行して語る形で、父ヴィトーの人生を振り返ることだ。その人生は、ドンに逆らった父母兄を無残に殺され、幼き身でひとりアメリカに渡る少年時代からそれは嵐のよう。その厳しい環境の中で、常に冷静で肝が座っているという長所を遺憾なく発揮して街の頼られる男になっていく姿が描かれる。まあ、泥棒なんだけどね・・ その生き様が、度胸と冷静さで成り上がっていく話が、現在の4兄弟の話に流れ続ける、沈痛さ、やるせなさ、どうしようもないもがき感を、都度都度で解消してくれる。

まあ、この作りでなかったら、つまり4兄弟の話だけだったら、こんなにウケないよね。ホント、うまい作りだと思うなあ。

しかし、こうして観てくると、たしかにマイケルは父親の長所を最も受け継いでいるし、似ているからこその、青年時代の反発なのだなあ、と思う。こういう家族関係の描き方が上手いんだろうね。次から次へと登場人物が現れる映画だけれど、結局は親子7人の話だもんな。

というわけで、パート2もこの上なく楽しむことができました。そして、シリーズものの2にありがちな「え、ここで終わり?」感あふれるエンディング。こりゃ、3まで観ない訳にはいかないじゃないですか。
行き先には破滅が待ってそうだけど、ここまで観てきたら、最後まで観たいわね。

おまけ
父親ヴィトー編で、「をを、ソニー生まれてんじゃん」「フレド、生まれた時から体弱めだったのか」「お、いつのまにかマイケル現る。赤ちゃんなのに落ち着いてんのね」と各自の誕生をさりげなく挟んでくる演出は楽しかった。
また、ラストで、亡きソニーが子供達から「また、父さんは喧嘩してま〜す」と楽しげに揶揄される回想シーンが一番好きかな。その回想は、父親の誕生日に集まった席で、マイケルが海軍に入ったことを兄弟に伝え、「親不孝者め」と長兄ソニーに責められるシーンこそがメインという場面のごく一部なんだけどね。
あ〜これ、ほんとソニーらしいエピソードと、まるで兄弟達と旧知の仲かのように語っちゃった。それだけこの映画が、心の底に落ちているってことかなあ。

CB
everglazeさんのコメント
2022年7月15日

自分は確か2を最初に観てしまいまして、記憶が薄れた頃に1→2→と観直したような気がします。

お返事が遅くなりすみません。

everglaze
talismanさんのコメント
2022年7月14日

最後の父親像誕生のみんな仲良く勢揃いのテーブルは、涙が出るほど感動します。マイケルの追想でもあり、1にはない場面なのに観客全員が納得するとてもいいシーンですよね💧

talisman
talismanさんのコメント
2022年7月14日

CBさん、2もご覧になったんですね!うれしー!

talisman