「And Then There Were Few」ゴッドファーザーPARTII everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
And Then There Were Few
Part Iと補い合うような作品でした。どちらを先に観ても良さそうですが、本作の方が、完成度が高いと思いました。
MamaやClemenza, Tessioの若き頃の役者に、Part Iの役者の面影があるような人達をちゃんと選んでますね(^。^)。DeNiroがBrandoのしゃがれ声を上手く真似ていました。
Vitoの悲しい生い立ちや、揉め事を上手く収める能力に長けていた彼がNYで頭角を表す過程が描かれています。家族と友人の生活を守ることを優先して組織を固めてきたVitoに対し、ビジネスとしての組織を守るために家族や長年の仲間をも犠牲にするMichaelとの対比が素晴らしいです。大家族に誕生日を祝ってもらう晩年のVitoと、木枯らしが吹く中、一人物思いにふける晩年のMichael。Familyとは何なのか、血縁と情とビジネスが絡みあう世界で悩んだ末、Michaelらしい最後のシーンだと思いました。
Vitoの誕生日パーティ前のテーブルを囲む回顧シーン。兄弟達の特徴が非常に分かりやすいです。導火線の短い長男Sonny、気弱で優しい次男Fredo、養子故に一歩引いて常に客観的かつ冷静なTom、兄達に押され気味で発言権のない末妹Connie、そして昔から何でも自分で決めたい三男Michael。このシーンを最初に観ておけば、Part Iの理解が深まるかなと思いました。
Al PacinoのイケメンぶりはPart Iで観ていたけれど、若きRobert DeNiroがシャープでびっくり、すごくイケメンだった…。いや、今もお二人とも渋くて格好良いです。あ、Robert Duvallもね(^^)。
> どちらを先に観ても良さそうですが、本作の方が、完成度が高いと思いました
そうかも。でも自分は初心者だから、1ってことにしときます。
たしかに、2→1 の順で観たら、また違う感触を味わえるのかもしれませんね。それって、秀逸なアイデア、さすが!