「父親そっくり」ゴッドファーザー ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
父親そっくり
不朽の名作であるが、最初から最後までしっかり観たことがなく、ようやく初鑑賞。なるほど、どっしり重く、濃い。
アメリカに移民として暮らすイタリア人の中に、ドンと呼ばれる男がいる。困ったことを相談すれば、超法規的手段で解決してくれる。その名はコルレオーネ。彼には息子が3人いるが、三男のマイケルは、家業から距離を置き、大学へ進み軍隊で活躍していた。ドン・コルレオーネが一番期待していたマイケル。頭が良く、冷静で慎重、願わくば日の当たる場所で生きて欲しかった。しかし、運命はマイケルを放っておかなかった…。
小柄で線の細いアル・パチーノの、据わったような目がなんだか怖い。感情が見えない。若いので他のファミリーのドンに侮られても、静かに仕返しをする。敵にしたら超ヤバい。結局、一番父に似ているのだった。
アポロニアは美人だけど、どうもオーラがなく、すぐ消えそうだと思ったら、案の定…。ケイはマイケルに深く関わりそうだが、ラストの不安な様子は、今後の夫婦関係に影を落としそう。女性キャラはファミリーでは添え物のような扱いで、次作でどのように変化していくのか興味深い。イタリアの男はマンマに弱いイメージだが、逆に母は家庭に縛られてるとも言える。家庭料理がおいしい国は、女性の社会進出が遅れている説もあるし。男性キャラは、死人続出かな。まあ、家業の性質からすれば、仕方ないか。
BS12の放送を視聴。
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