国際諜報局のレビュー・感想・評価
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ここからハリー・パーマーの伝説が始まった
原作は、当時大人気だった007へのアンチテーゼとして執筆されたとも言われる。その意味で007と本シリーズは“月と太陽”のような関係性にある。いざこれが映画化されると、コアなスパイ映画好きの間ではボンド以上の人気を博し、七三分けにメガネ、労働者階級のイントネーションという飄々としたハリーのスタイルは『オースティン・パワーズ』や『キングスマン』で引用されるほどにアイコンとして定着した。
日本ではDVDリリースがなく、鑑賞する術がなかった記念すべきシリーズ第一作がこの『国際諜報局』。ロンドンの名所をバックに映しながら、派手なチェイスや格闘も少なく、地味にも思える描写の中で人間の妙味と物語のプロットで観る者の心をくすぐり続ける。まさしく的確にツボを押さえた演出の数々。ボンドよりもこちらの方が、リアルな諜報戦に巻き込まれた臨場感と、英国特有のサラリーマン的なスパイの妙味を存分に味わえることだろう。
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何が面白いのか全然わかりませんでした
英国スパイ映画の金字塔
祝DVD発売(^^♪
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