荒野の1ドル銀貨のレビュー・感想・評価
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ジュリアーノジェンマはニヒルさが無い
小学校5年か6年位の時見た。
ストーリーは最初の1ドル銀貨の場面だけで、全く覚えていなかった。
今回見て、面白いと思ったが、ストーリーが複雑で、緊迫感が続かなかった。
それでいて、あっさり終わってしまったと感じた。
マカロニ・ウェスタンには色々な演者がいるが、ジュリアーノジェンマはニヒルさが無い。正義の味方ではあるが、先ずはやられて、努力してやっつけると言うパターン。つまり、女性向けの俳優だったのではと思う。ジャン・マリア・ヴォロンテとは違うでしょ。僕はジャン・マリア・ヴォロンテがいるから、マカロニ・ウェスタンが好き。
そもそも、1ドルに穴が空いているのに、何故助かったのか?それが不満。
主題があっさりと最初に使われている。最後も分かってしまう。仕込みがみんな滑っていると思うが。
ジェンマの早打ちがよく騒がれるが、彼は絶対に先に銃を抜いている。今回も脱いていた。演出が悪いなぁ。
早撃ちはさすが
いわゆるマカロニ・ウェスタンで西部劇なのに登場人物はみんなイタリア語。 多少違和感がある。 南軍も北軍もイタリア語てどうなん?と思うが場面はアメリカ版西部劇と一緒。 腕の立つ兄弟達の物語かと思ったら、意外な展開に。 ただ、その後は西部劇の多くにあるように危機一髪で切り抜けながら最後は悪党みんなが主役に殺され街に平和が戻ってくる、こんな感じでしょうか?先が読めてしまう。 それでも、ジュリアーノ・ジェンマのガンさばきは素晴らしく、アラン・ラッドやイーストウッド、フランコ・ネロの早撃ち達と共演したら面白い映画ができるのにと思ったけれど、ほとんど死んでしまった。残念! ひょっとしたらあの世で西部劇を作ってるかも。「天国のガンマン」とか見たいなあ。
荒削りを受け入れられるかどうか
出演者や監督に何の知識もない者のレビューです。 レンタル屋でアイウエオ順に「荒野の用心棒」の横に置いてあったので興味本位で拝見することにしました。 ただただ観てれば理解できる映画です。一昔前のテレビ東京で放送してたであろう吹替で鑑賞しました。悪いボスの吹替え声はチャールズ・ブロンソンで聴いたことがある。ん? そうだ! 逆に主役は一人で立ち向かうのが似合うチャールズ・ブロンソンのような役柄に思えた。 でも正直、古いだけじゃなく単純すぎる内容。演出・テンポ・音楽...総じてタイミングや間が荒削りに感じる。それがイタリア版の西部劇の特徴なんでしょうが、どこか私には日本の時代劇と似た雰囲気に思えた。同じ年代なんだから当たり前ですね。ただ、続編まであるのだから気に入ってる人が結構いるわけで、頑張って観ました。 戦後、兄弟は別々の道を行くことにしたが、揃って「生活苦」であった前半。鏡越しに弟と気付いた時には銃撃戦になり手遅れだったが、兄は1ドル銀貨のおかげで命拾い。弟の仇を討つため次々と「ザコ」を退治するアクションシーンは悪くない。殴った相手を昼寝状態にさせ、次の相手を撃退!---「案内しろ」と銃を向けてた時、バックを見ていると豚が歩いていたり・・・何だかコミカルなのか荒削りなのか、よくわからなくなってきたが、テンポがいいので一気に観れる映画でした。 一騎打ちと思いきや、ボスが手にした銃は因縁のもの。悪い行いは返ってくる。気持ちのいいエンディングである。
よくオマージュされるので必見といえば必見
ゲイリーは1ドル銀貨を元手に成功を夢見る。無法者になる者が多い元南軍兵士は雇われにくい。戦争が生んだ不況をも描いていた。しかも北軍に銃身を短く切られ使い物にならないのだ。イエローストーンの町に到着した彼がマッコーリー(クロス)にもらった仕事はブラックアイという無法者を捕え、保安官に引き渡すこと。しかし、ゲイリーは丸腰に近い。向かい合った瞬間、ゲイリーは弟であるブラックアイに撃たれてしまい、マッコーリーがブラックアイを撃ち殺す・・・ 農夫に助けられ、ある村の用心棒になろうとしたゲイリー。そこでブラックアイは農民の味方だという真実を知る。そして、マッコーリーこそが無法者を操るボスだったのだ。 昔から何度もTVで放映されていて、子供の間でも大人気のジュリアーノ・ジェンマ。早撃ちなどの銃さばきよりも、殴ったりするアクションのほうがカッコよかったためだろう。無法者のアジトに潜入したのはいいが、同じ元南軍兵士をスパイに使ったゲイリーは彼を殺せと命令され、ライフルを貸してくれと頼み、そのライフルに弾が入ってなかったという、今ではよく使われている駆け引き。拷問されるが、そこへゲイリーの妻が連れてこられ・・・絶体絶命のピンチ! あくまでも合法的にといマッコーリーに対抗するかのように、最後は暗闇の中で静かに近寄るシーンが魅力的。中盤までは敗残兵の名誉なんかにもこだわっていたところがイタリアらしいところなのかもしれない。そんなことはともかく、やっぱりジェンマは永遠のヒーローだなぁ。
本作を観ないでマカロニウエスタンは語るなかれ
マカロニウエスタンの名作と言えば? 荒野の用心棒、夕陽のガンマンは直ぐ名前が上がるだろう しかし大事な作品を忘れてはいませんか? もちろん本作です! マカロニウエスタンの貴公子ジュリアーノ・ジェンマの出世作を外す訳ににはいかない もうまず主題歌だけで気分が盛り上がる 大ヒットしたので大抵の映画音楽集に入っているから、観てない人でもあっ知ってる!となるくらい タイトルの通り胸ポケットの銀貨で命拾いする この手のお話は本作が元祖 とにかくジュリアーノ・ジェンマがカッコいい! これぞマカロニウエスタンと言うべき劇伴が鳴り響き、彼が颯爽と登場すればもう文句はない 細かいことはいいんです 本作を観ないでマカロニウエスタンは語るなかれ それが本作です!
ジュリアーノ・ジェンマの銃を撃つ姿に痺れろ! 話も分かりやすくて良...
ジュリアーノ・ジェンマの銃を撃つ姿に痺れろ! 話も分かりやすくて良い。 しかし、突っ込み所は満載です。おいおいなんで殺さへんねん!とか(笑) そもそもこれどこの話?アメリカ?イタリア語喋っとるがな! そうなんです。細部は非常に雑なんです。ここまで雑だともう逆に笑えて来ます。 いろいろツッコんで笑いながら、かっこいいジェンマを謳歌しましょう。楽しいよ。
もう・・やっちゃいますよ
イタリア映画の歴史に燦然と輝く、マカロニ・ウェスタン映画において異彩を放つスター、ジュリアーノ・ジェンマ主演作品。 西部劇という表向きの仮面を被り、この作品・・やってしまってます。まさに、荒唐無稽、何でもあり、面白ければ何をしても構わないというあっけらかんとした開放感が、観客を異様に清々しい気分にさせてくれる。 誇りと慈愛を胸に、哀愁を持って荒野を駆けて行くアメリカ西部劇では見られない残虐性、爽やかにエッチな表現、あとはとにかく・・邪魔なものは撃ち抜いたり、殴り倒しましょうという自由な世界。現代でこそ、上質で気品溢れるミステリーや家族、映画の歴史を淡々と見つめていく静かな叙事詩がイタリア映画の代名詞のようになっているが、いやいや、それだけでは無かった。まだ、イタリア映画人は息を潜め、復活の時を虎視眈々と狙っている。 ロベルト・ロッセリーニの「無防備都市」からはじまる、イタリア映画の世界への挑発が、セルジオ・レオーネをはじめとしたマカロニ映画に行き着き、今に至る。ハリウッドの量産体制が飽和状態を見せ始め、世界中の映画産業が、未来の興行における突破口を見出せなくなってしまったとき・・・再び、イタリア映画がふいに爆発し、世界を席巻する新ジャンルを提示する。そんな可能性に、ちょっと期待してしまう底力を見せ付けるド迫力の未開感覚。耳をすませば、イタリア映画人のささやかな声が聞こえてきそうだ。たとえば、こんな言葉なんていかがだろうか。 「もう・・そろそろ、やっちゃいますよ?」
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