光年のかなた
劇場公開日:1985年1月22日
解説
人里離れた荒野で人類が失った夢を追い求める老人と、青年との、不思議な探究譚をシュールに描く。監督・脚本は「ジョナスは2000年に25才になる」のアラン・タネール。1981年カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞。
1980年製作/フランス・スイス合作
原題または英題:Light Years Away Les annees lumiere
配給:欧日協会=ユーロスペース
劇場公開日:1985年1月22日
ストーリー
アイルランドの田舎町。パブで働く青年ジョナス(ミック・フォード)は、ヨシュカ(トレヴァー・ハワード)という老人に魅せられて彼の家を訪れた。ヨシュカは自動車廃棄場の一角にある納屋に住み、世間からは変人扱いされている。ヨシュカはそのまま廃棄場に居ついたジョナスに、通過儀礼のように次々と色々な試練を果たした。壊れて役に立たないガソリン・スタンドで一日中立って客を待つ。廃車の整理をする。……ヨシュカの納屋の側には固くドアを閉ざしたガレージがあって、彼はしばしばそこにこもっているが何をしているのかわからない。ジョナスに等身大の穴を掘らせてその中に入り、そこで三日三晩水だけで過ごすこともあった。やがて最後の試練としてヨシュカは、ジョナスに鷲を捕まえてくるように言う。ジョナスは荒野へ出て、密猟者のトマス(ジョー・ピルキントン)の助けを借りて大鷲を捕えて帰った。ヨシュカがジョナスを例のガレージへ導くと、そこには巨大な人工翼がある。ヨシュカはこの翼を背中に付けて飛び立つつもりだと言い、肉体から魂を離脱させる方法を瞑想によって体得して来た、そして自分を無にして光年のかなたまで飛んでいくと語った。何日かのちの夜、ヨシュカは翼を翻し空に消えていく。ヨシュカはこの後も一人納屋に残り、老人のあとを継ごうとするのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アラン・タネール
- 脚本
- アラン・タネール
- 原作
- ダニエル・オディエ
- 台詞
- アラン・タネール
- 製作総指揮
- ベルナール・ローラン
- 製作
- ピエール・エロ
- 撮影
- ジャン=フランソワ・ロバン
- 音楽
- アリエ・ジェルラトカ
- アソシエイト・プロデューサー
- イヴ・ペイロ
- ジャック・インスタン