「重慶森林」恋する惑星 naokiさんの映画レビュー(感想・評価)
重慶森林
タイトル出たとき、えっこれが原題なの⁈
この映画館はいつ来ても閑散(←失礼)としているのですが今回は、どういうわけか女性の観客(主にお洒落系)で賑わってました。“えっ、この映画て、そんな人気なの!?”あっ、ちょっと時間空いたから来ちゃいました〜“ていう雰囲気の人ではなく、上映後のスタッフ・ロールで退席する人は皆無でした。記念にポスターを写メしてたり皆さんそれぞれ思いれのある映画なんでしょうね。
この映画を観に行くきっかけは刑事633号役のトニー・レオンが立ち寄るフード店の店員フェイ(上野樹里に似てる・・・というより上野がフェイを真似たんじゃないか!?)のショットがいい感じだっただけです。監督のウォン・カーウァイは知っていましたが全くの未体験です。昔「ブエノス・アイレス」の予告編を映画館で観た事が、あるぐらいで、なんか悲しい映画なんだなと思いました。(この映画もいつか観てみたいです)
今回観た感想は、おいおいフェイは、いつ出るんだ!?金髪の鬘を被った女は誰?おっ、金城武懐かしい!今どうしてるんだろう?この流線形の光、斬新だな・・・おっ、やっと出てきたトニー・レオン。なかなかいい役者さんですね。
やはりスチール写真のとおりフェイの働くファーストフード店を軸にして、633号の部屋を行き来する限定された空間。何度も流れるママス&パパスの「カルフォルニア・ドリーミング」、遠く離れたカルフォルニアがキーワードとして何度も出てきます。行き先が分からない手書きの搭乗チケット(お店のお手ふき用の紙)を置いて突然フェイは姿を消します。1年後、フェイはフード店で633号と再会します・・・
633号「行き先が消えて分からないんだけど」
フェイ「あなたは、どこへ行きたいの?」
このやりとりにいたるまでのCA(キャビン・アテンダント)、カルフォルニア、ミニチュア飛行機などのしかけがよく理解できました。
えっ、これ30年前に作られたの!?ショック😨