「怪獣王の元ネタ…だけじゃない!」原子怪獣現わる しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
怪獣王の元ネタ…だけじゃない!
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DVDで鑑賞(字幕)。
ゴジラ・シリーズ第1作の元ネタになった作品であり、本作が無ければ世界に誇る怪獣王は誕生していなかったのだと考えると、非常に感慨深いものがあるな、と…
日本では「ゴジラ」の公開後に上映されたらしく、本作の方が真似をしていると勘違いした人が多かったそうな…
原水爆実験により蘇った恐竜がニューヨークを襲撃し、人類が開発した秘密兵器によって息の根を止められる。…
ストーリー・ラインはゴジラ1作目とほぼ同じ。
しかし、同作には無かった設定として、リドサウルスの血には多量の放射能が含まれていると云うものがありました。
アメリカ軍の攻撃により出血し、その血が放つ多量の放射能の影響によって、逃げ遅れた人々が瞬時にバタバタ倒れていく描写はかなりショッキングなものでした…
ストップモーションを使ったリドサウルスの特撮は、レイ・ハリーハウゼンの堅実かつ工夫に溢れた演出が光っていて迫力がありました。暗闇の中、灯台を破壊するシーンが好き…
ゴジラ1作目との決定的な違いは、反核の要素が殆ど無いことです。原水爆実験は、あくまでもリドサウルスが出現する要因にしか過ぎません(記憶が曖昧ですが、劇中ではどこの国が行った実験かははっきりと明言されていなかったような…)。
二度の原爆投下。死の灰を浴びた第五福竜丸。…
戦争と水爆の記憶の生々しい日本だからこそ、同じような作品であったとしても、全くタイプとテーマの異なる怪獣映画になったのかもしれないと思いました。
※修正(2022/11/12)
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