「追い越し禁止‼️煽り運転禁止‼️」激突! 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
追い越し禁止‼️煽り運転禁止‼️
一人の営業マンがドライブ中、何気なくタンクローリー車を追い越したため、怒りを買い、彼の車は執拗なタンクローリーの追尾を受けてしまう・・・‼️当時25歳のスピルバーグ監督が大型タンクローリーをホラー・キャラクターにして、どこまでも追われる恐怖をとことん描き出した傑作ですね‼️
◎ノロノロ運転を続けるので追い越すと、クラクションを高々と鳴らし追い越しをかけ、さらにノロノロ運転を続け、走行の妨げを喰らう‼️
◎手で合図されたので追い越そうとすると、対向車と事故りそうになる‼️
◎猛スピードとクラクションで迫られ、強烈な煽り運転を喰らう‼️
◎立ち寄ったレストランの客の中に、タンクローリーの運転手がいると思い込む心理描写‼️
◎タンクローリーがエンストで動かないスクールバスには紳士的に振る舞うブラックユーモア‼️
◎タンクローリーが暗いトンネルの入り口でヘッドライトを眼玉みたいに光らせて待ち受けているシーン‼️ショック演出の手本‼️
◎踏み切りで止まっていると、後ろからタンクローリーに押され、列車に衝突しそうになるシーン‼️
◎主人公がガソリンスタンドで電話をかけていると、タンクローリーが突っ込み全てを破壊するシーン‼️
◎時間稼ぎをしてタンクローリーを振り払ったと思ったら、待ち伏せを喰らうシーン‼️
◎ラジエーター・ホースの故障‼️
◎ラストの一対一の決闘‼️
全編緊張の緩むところが無く、まさにノン・ストップのサスペンス・アクション‼️タンクローリーの運転手が終始顔を見せずに不安を煽ったことで面白さが倍増してますよ、絶対‼️もうタンクローリー自体が怪物に見えてくるし、タンクローリーの正面が人間の顔にも見えてくる‼️運転手も手だけ見せるんですが、その手がまたミョーに優しい手‼️そして秀逸なのは、タンクローリーの最期の描写‼️ふつうタンクローリーが崖から転落すると、爆発して大炎上する派手な見せ場になるのに、まず恐竜の雄叫びのような音を出して落ちていき、車輪をクルクルと空回りさせながら後ろのパイプからポトポト油を落とし、やがてその車輪がゆーっくり停止する‼️まるで人間の臨終みたいな静寂した演出で魅せるスピルバーグ監督はやっぱり天才‼️スピルバーグ監督のサスペンス演出は、この「激突」と「ジョーズ」が二大看板ですね‼️「ジュラシック・パーク」は全然ダメ、この二作に比べると‼️
活動写真愛好家さん、こんばんは。
私如き映画ファン崩れのレビューに共感をくださり、誠にありがとうございます。
本作は遠い遠い昔にTV放映で観たっきりなんですが、とにかくインパクトが大きかったことは、はっきりと覚えています。
コレ知ってる身としては『アオラレ』なんて激甘でしたよね。
この作品、中学生の頃に何かの授業で観せられたのですよ。その後感想文を書かされた記憶があります。
あの頃はよく分かりませんでしたが、かなり、煽られ、怖いと感じた作品だったように思います。