「じわじわと忍び寄る恐怖」ケープ・フィアー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
じわじわと忍び寄る恐怖
総合:85点
ストーリー: 85
キャスト: 90
演出: 85
ビジュアル: 70
音楽: 65
ロバート・デ・ニーロ演じる無教養で愚かな犯罪者が、刑務所で復讐のために猛勉強をして帰ってきた。米エンターテインメント・ウィークリー誌が選ぶ、リメイク映画のベストにランクインした心理的恐怖映画の秀作。
彼は生まれ変わったように決して直情的な動きはしない。真綿で首を絞めるようにじわじわと忍び寄る。単純に決着をつけるのでなく、その前に恐怖をたっぷりと演出する。彼がジュリエット・ルイス演じる弁護士の娘と二人きりでいつでも襲える状態のとき、襲うのかまだ我慢するのか見ていてドキドキする。
このような前半の話が、CG使った派手な怪物の出てくる下手な恐怖映画よりもよほど怖い。映像の迫力になど頼らなくても、出演者の演技力と心理描写の演出だけで充分恐怖心を煽る映画が作れる。実際にありそうな話だから余計に怖い。
デ・ニーロはもちろん、まだ若いジュリエット・ルイスが存在感があった。子供役なのに何故か少し女を感じる。
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