グレン・ミラー物語のレビュー・感想・評価
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タキシード・ジャンクションとチャタヌガチュチュの合唱が一番好き。
グレン・ミラーはJAZZとは言えないと思う。なぜなら、ソロの部分も楽譜が存在する。作られたJAZZだと思う。しかし、それまでのサウンドと違う所は、楽器がハモっている事だと思う。音に厚みがある。だから、聞いていて、心がくすぐられる。つまり、JAZZでは無い、ダンス音楽で、ダンスを踊りながら、心がくすぐられるサウンドだと言う事だ。うっとり、素晴らしい。でも、JAZZでは無い。
テレビで小学校5年の時みた。それまでにグレン・ミラーの音楽はレコードで聞いていたので、初めて、動くグレン・ミラーを見た時、心が踊った。タキシード・ジャンクションとチャタヌガチュチュの合唱が一番好き。
ルイ・アームストロングがこの映画に登場する。友人としてなのか。グレン・ミラーから見れば一つ下のランクとして俯瞰している。つまり、黒人の演奏するJAZZとは違うのだとグレン・ミラーが言っているように感じる。実際、ルイ・アームストロングは偉大なJAZZ演奏家だが、黒人側からはアンクル・トムズケビンと揶揄するグループもある。スイングジャズの創始者はデューク・エリントンだと主張するグループもある。だから、コルトレーンはエリントンとセッションしたし、ミンガスはエリントンを尊敬して、リスペクトして編曲していたと記憶する。
兎も角、この映画は音楽映画として楽しめる。
茶色の小瓶
ルイ・アームストロング、ベン・ポラック、ジーン・クルーパー等々本物のミュージシャンが出演しているとワクワクします。『ベニイ・グッドマン物語』のように楽器中心にはならず、作曲・編曲の素晴らしさを訴えたかったのだろうけど、映像・音楽だけでは難しいですね。わかる人ならわかるだろうけど・・・
この映画はグレン・ミラーの人間的な面白さがあります。質屋通いのアマチュア時代や、他の男と婚約中のヘレンに求婚するいった件、そして誕生日じゃない日に首飾りをプレゼントするエピソード。演奏曲名もストーリーに絡めてサプライズさせる脚本が上手い。ラストの字幕の曲目もわざと英語にしてあるところが憎い!しかし、この曲を知らない人はわけわからないかもしれない。最初から「茶色の小瓶」について語っていたのに・・・
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