「裁判シーンで見つめ直すことができる映画」クレイマー、クレイマー はむちん2さんの映画レビュー(感想・評価)
裁判シーンで見つめ直すことができる映画
映画自体は凝ったストーリーではないので、わかりやすかったですが・・・
どっちもどっち。個人的には両者の行動に感心できませんでした。大人の事情は子供に理解できるかなぁ。自分が子だったら心広く捉えられるとは思えませんね。
---気になったシーン---
・フレンチトーストに苦戦するD.ホフマンを観て...
→今では当たり前と思うけど、男も仕事だけでなく家事もやるべき!というメッセージ性を感じた。
・パーティーで賑わう中、席で一人面接の結果を待つD.ホフマン
→ポツンと座ってる姿に哀愁・焦り・怒り等の苦悩が出てて気に入ってるシーンです。
この時代は今と比べれば人生の選択肢は狭かったでしょう。しかし離婚率は少なかったわけで、その理由を各弁護士からの質問で感じ取ることができます。私は裁判シーンが一番引き込まれました。豊かで言い訳を作れてしまう現代と昔、どちらがいいのか難しいですね。
ケンカしたり不満になったとき裁判シーンを観れば「確かにそうだな」と冷静になれます。少々キツイ言い方もありましたが教訓になると思いました。
辛口ですが、ラストは優しく言えば和解して良かった感じですが、キツく言えば、新生活があるのに先々もっと複雑な気持ちで暮らすことになるよ、踏ん切り付けないと相手に迷惑かけないかなぁ。 そんなエンディングにも見えましたね。子供が可愛いからといって自分たちの進路が見えない。
まぁそれが人間ってことで。
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