クレイジー・ボーイ 突撃大作戦
劇場公開日:1974年6月8日
解説
レ・シャルロの“クレイジー・ボーイ”シリーズ日本公開三作目。製作はミシェル・アーデン、監督はクロード・ジディ、脚本はクロード・ジディとミシェル・アーデン、音楽はレ・シャルロが各々担当。出演はジャン・ギイ・フェシュネール、ジェラール・フィリッペリ、ジェラール・リナルディ、ジャン・サリュス、ルイ・レゴ、マリアン・ガムなど。
1973年製作/フランス
原題または英題:Les Bidasses en Folie
配給:富士映画
劇場公開日:1974年6月8日
ストーリー
六〇年代の半ば頃、ところはノルマンディー。真面目な学業はまっぴらと、もっぱらいたずらを生甲斐とすと五人組の若者たち、ジャン・ガイ(ジャン・ギイ・フェシュネール)、フィル(ジェラール・フィリッペリ)、ジェラール(ジェラール・リナルディ)、ジャン(ジャン・サリュス)、ルイ(ルイ・レゴ)が、家出して好き勝手な生活を始めた。彼ら五人を結びつける強い絆はポップ・ミュージック。とにかく音楽なしでは生きられないナウな若者五人組みの目標は、全国コンクールの地区予選に出場すること。スカンピンの彼らは、楽器を買い入れるために、めいめいアルバイトを始めた。行く先々でドジばかりふんでいる彼らだったが、捨てる神あらば拾う神ありで、五人の才能を非凡と認めた楽器店の女主人クレームは“シャルロ”と称する五人組のスポンサーになってくれた。その甲斐あってか、シャルロは地区予選の勝者の栄冠を見事手中に収めることができた。しかし、それも束の間、シャルロのメンバーに兵役の召集令状が舞い込んできた。とにかくお堅いことの嫌いな彼らは馬鹿を装い、兵役免除をもくろむが、ばれて営倉入り。軍隊きっての鬼軍曹に預けられるが、幸いというか、ポップス界での評判を知った連隊長、自分の娘の結婚式の余興にと、彼らを呼び寄せた。しかし、その席を喧嘩騒ぎで終わらせ、再び営倉へ逆戻りという始末。一方、シャルロをポップ・ミュージックの最終コンテストに出場させるべく奔走していたクレームは、女だてらに制服姿に変装して演習に潜り込むことに成功した。そして、無事シャルロの出場許可証を渡すことができ、脱走までこぎつけた。ところが、脱走に成功したものの、コンクールの会場へとやってくるが、人っ子一人いなかった。どうもクラックに積んであったマカ不思議な機械に放射性物質が関係しているようだ。彼らは、ペスト患者の如く、忌み嫌われていたのだ。しかし、“終わりよければすべてよし”で、放射能を浴びたせいで、今や彼らシャルロは“ミュータント”と呼ばれ熱狂的なファンに囲まれてフランス・ポップス界の押しも押されもせぬグループにのしあがっていた。