クリムゾン・タイドのレビュー・感想・評価
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閉鎖された空間での緊迫感がたまらない
初めての鑑賞
核ミサイルの発射命令を受け、準備を進める潜水艦「アラバマ」
そこに次の指令が届くが、電波状況が悪く全部を受信できない
発射命令を受けた(その後、中止命令は受けていない)のだからとミサイル発射を主張する艦長と
次に届いた指令は中止命令かもしれないのだから確認する必要があると主張する副長
我々、一般市民から見たら、受信できなかった指令が、中止命令の可能性があるし、副長が言う通り、バックアップの潜水艦もいるだろうから、副長の意見が正しいと思うが、軍人の考え方は必ずしもそうじゃないらしい
実際の戦争でも先制攻撃した国ってあるし・・・・
トラ〇プ大統領みたいな人なら何が何でも発射するんだろうな~
艦長のキャラ設定を、潜水艦に犬を連れ込んだり、消火活動中に抜き打ちで発射訓練を命令したり嫌な人にすることで、見る側を副長に感情移入しやすくしてる印象
Uボートを見た時もそうだけど、潜水艦という特殊な閉鎖空間での緊迫感は別物ですね
良い映画だと思ったが
冒頭がチェチェン紛争から始まってるのに、現実のチェチェン紛争と全く関係なくて少し誤解したのと、
艦長に副長を解任する権限はないと言いながら、副長が艦長を解任(?)して自分が指揮を執ったところが意味わからない
少し評価が下がった
潜航〜EAM(緊急行動命令)
原子力潜水艦アラバマの艦長ラムジー大佐をジーン・ハックマンが、副長のハンター少佐をデンゼル・ワシントンが演じる。
ジーン・ハックマンは熱く人間臭い役が、若きデンゼル・ワシントンは聡明なエリート役が似合う。主演二人に加え、ヴィゴ・モーテンセンを始め、全てのキャストの緊迫感ある演技に引き込まれ見応えがありました。
ラムジー大佐と従順なジャック・ラッセル・テリア(狩猟犬で、頑固で負けず嫌いの性格らしい🐶)のベアとのシーンが微笑ましい。
核ミサイル発射に伴う甚大な影響力と、既に幾つもの核弾頭がこの地球上に存在している怖さを思った。
EAM(Emergency Action Message)
デコイ(囮魚雷)
NHK-BSを録画にて鑑賞(字幕)
幕切れが残念
冒頭のチェチェン紛争、ああ四半世紀前にこんなこともあったな。結構緊迫した期間があった記憶。そんな世情をバックに原潜での葛藤。ドラマは内部対立を客観的に描写し、緊迫感あるできばえ。観客的にはデンゼル・ワシントンに感情移入しやすいか。
そんな優れた展開に対し、結末ががっかり。前回観た後の違和感を思い出した。白黒つけず幕引き、軍隊という組織がこうさせるのか? 反乱した将校たちも不問なんだろうな。
広島・長崎への原爆投下を当然と肯定するベテラン艦長、軍人だからと肯定も否定もせず容認するエリート副長。この象徴的なシーンの延長線上にこの結末があると感じた。結局、どれほどの良識をもってしても、表立っての否定はないということか?
レーナード・スキナード
結局は馬の話で決着がついた。ジーン・ハックマンの艦長がちょっと危ないアメリカ人気質を表していて、デンゼル・ワシントンが慎重派のアメリカの良心のような性格。両者はヒロシマ、ナガサキの原爆に対する考え方も違っていたが、実際のアメリカ人の多数はハックマンなのだろう。ここには製作者側の意志が感じられず、問題提起しているだけのように感じた。とにかく、一番問題になっていたのは指揮官の命令に従うかどうかだった。
閉塞感、緊張感は醸し出しているものの、中盤からかなり平坦になり、つまらなくしている。ヴィゴ・モーテンセンの苦渋の表情やラストの兵士たちの歓喜の声が印象的だった。アラバマという名前の原潜だから、やはり「スウィート・ホーム・アラバマ」が聞ける。
力ある人間の暴走の恐ろしさ
前に、ハンターキラーを見て、潜水艦ものが面白かったので、拝見しました。
ハンターキラーと違って、見えない敵を前に、潜水艦内のメンバーで戦ってしまう展開でしたね。ちょっと違ったテイストでこれはこれでおもしろかった。
ストーリー的には、ラムジー艦長が更迭されて以降、クーデターの連続になった展開は、常に緊迫感があり、息を飲む展開が続いてよかった。ソナー室のセリフの言い方が迫真に迫っててすごく良かったです!
個人的には、終始、ハンター副長に肩入れして見ていたので、この結末はある程度腑に落ちる形でした。ただ、とにかく常に感情的で好戦的なラムジー艦長には嫌悪感しか覚えず、そんな人間が世界を壊滅させるほどのパワーを持っていることが終始恐ろしく思えました。しかも、なんで犬連れてるんだよ 笑
とてもよかった
個人の判断と規則のどちらを採用すべきかが人類の存亡を掛けて争われる。あそこでトランプみたいな大統領だったらあまり何も考えず核を発射していただろうから、今こそ恐ろしい時代に生きている。緊迫した場面が訪れたら一瞬で悪い方向に転がってしまう。
水が入って最前線で頑張っている人から切り捨てられてしまう非情さは現実的なのだろうけど、つらい。デンゼル・ワシントンが相変わらず凛々しかった。
命令に右往左往
通信が遮断された潜水艦内で、ひとつ前の指令通り核ミサイルを発射すべきか、危険を冒して傍受を試み最新の指令を受けるべきか、実地経験豊富な艦長と論理的で冷静な副官との攻防を描いています。
攻撃のタイミングを逸しては祖国に危険が及ぶ可能性があるものの、ひとつ間違えれば核戦争を引き起こしかねないという緊迫感が伝わってきます。
何が一番怖いかって、Gene Hackmanの顔から笑みが消える瞬間(^^;)。ロシアのワルより怖いです。
対してDenzel Washingtonの正義感溢れる透き通るような眼差し。
指揮系統が崩れることは軍隊にとって致命的ですね。
艦内で犬がオシッコとかアリなんでしょうか?!
深く潜るというだけで緊張する潜水艦モノですが、緊迫感では「Uボート」のほうが秀逸かなと思いました。
完全な密室での【疑心暗鬼】
なぜかDVDでは低画質なものしか出てなくて
長いこと観たくても観ずに我慢してたけど
ようやくブルーレイで高画質版が出たんで買った
今観ても古さを全く感じさせない完成度で
逆に今作られたかのように現代的なテーマと
映像と音楽と編集と役者の演技が【ハイレベル】
今作られていたらアカデミー賞の作品賞を獲れたと
言い切れるほど素晴らしい密室劇
なぜアカデミー賞の作品賞にノミネートすらされなかったかと
いうと 恐らく ハリウッドがコノ手のジャンルを軽視していた
時代だったのと あのプロデューサーだったからかも・・・
開巻お約束のクレジットで 80年代を象徴するコンビ
【ドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマー】の文字が出る
女と金とドラッグに溺れて波乱の短い生涯を終えた
色んな意味で映画史に残る名プロデューサーのドン・シンプソンは
やはり最後もドラッグで命を落とした・・・
『トゥルーロマンス』のクライマックスに出てきた映画プロデューサーのモデル
とも言われる彼が まだハリウッドを牛耳っていた頃の作品
という事でオープニングからハリウッドの黒歴史も垣間見える面白さ
超傑作『トゥルーロマンス』同様に
トニー・スコット監督と音楽のハンス・ジマー
脚本のリライトをノークレジットでクエンティン・タランティーノという
究極のハリウッド最強トリオが再集結した傑作
今観ると
デンゼル・ワシントン
ジーン・ハックマン
ジョージ・ズンザ
ヴィゴ・モーテンセン
ジェームズ・ガンドルフィーニ
・・・他多数
とキャストもかなり豪華
同じくトニー・スコット監督の傑作サスペンス『エネミーオブアメリカ』の
サブキャラの【隅から隅まで】豪華キャストな面々に 数こそ
負けるが みんなとても素晴らしい
ジーン・ハックマンがトニー・スコットの象徴である【赤いキャップ】を
常に被っているのも面白い
外界からの連絡が途絶えた潜水艦という
完全な密室で それぞれが疑心暗鬼になり
間違った行動をとる という大筋は
後の『ミスト』等と同じ構造で非常にスリリング
『フォーンブース』の様に狭い空間のみの演技合戦は
舞台作品のように緊張感で溢れていて 脚本も
ラストまで2転3転するので全く目が離せない
タランティーノが脚本のリライトを行ったおかげで
恐らく【映画クイズ】や【『スタートレック』ネタ】が
追加されたと思われるが それがまた効果的
潜水艦の乗組員を【スタートレックのクルー】に見立てて部下を
鼓舞するデンゼル・ワシントンは映画世代には理想の上司
この作品は
現代映画のエキスが濃厚に詰まった映画好きの為の映画
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