「名優ふたりの対置・対照も面白かった」クリムゾン・タイド talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
名優ふたりの対置・対照も面白かった
<映画のことば>
我々は、自由は守るが、実践はしない。
きっと、そういうものなのでしょう。民主主義の世の中での武力(軍隊)の存在意義というものは。
そのように、自身は自由を行わず「上意下達」が至上命題である軍隊(潜水艦)のなかでも、司令官の決断についても、牽制の仕組み(構成員による議論の余地)が用意されているということは、やはり「自由を行わない」という軍隊も、自律的な部分社会としては、民主主義の要素が絶無ではないことを物語るものではないでしょうか。
名優ふたりの葛藤を通して、そんなことを垣間見せる一本だったと思います。評論子は。
題名は、直訳すれば、「深紅の潮流」とのことで、深紅は共産主義を象徴しているのではないかとの解釈もあるようですが、二人の男の「熱い血潮」のような意味に受け取っておきたいと思います。評論子としては。
(追記)
「潜水艦モノにはハズレなし」とは良く言ったもので、本作もご多分に洩れない一本だったと思います。評論子は。
同じく軍人であっても、あくまで冷徹に判断を下すハンター少尉(デンゼル・ワシントン)と、「頭脳ではなくハートで戦う」とでもいうべき熱血漢のラムジー大佐。
その男二人の対立軸も、素晴らしい一本だったと思います。評論子は。
琥珀糖さん、コメントありがとうございました。
ごく限られた空間・兵装という極限状態の中での戦い…それが潜水艦モノの醍醐味かなぁと思います。
他には『ウルフズ・コール』や『ローレライ』なんかにも食指は動きますが、野暮用に時間を喰われて、なかなか鑑賞の時間がとれないところが悔しいところです。(涙)
G.ハックマンは、別の作品でも「周囲の思惑をよそにハートで熱く戦う弁護士」を演じていて、本作での彼を見て、私はその作品(『訴訟』1991年,マイケル・アプテッド監督)を思い出しました。
「熱い血潮」…私も納得です。
あき240さん、コメント&ナイスなネーミング、ありがとうございました。