「幕切れが残念」クリムゾン・タイド bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)
幕切れが残念
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冒頭のチェチェン紛争、ああ四半世紀前にこんなこともあったな。結構緊迫した期間があった記憶。そんな世情をバックに原潜での葛藤。ドラマは内部対立を客観的に描写し、緊迫感あるできばえ。観客的にはデンゼル・ワシントンに感情移入しやすいか。
そんな優れた展開に対し、結末ががっかり。前回観た後の違和感を思い出した。白黒つけず幕引き、軍隊という組織がこうさせるのか? 反乱した将校たちも不問なんだろうな。
広島・長崎への原爆投下を当然と肯定するベテラン艦長、軍人だからと肯定も否定もせず容認するエリート副長。この象徴的なシーンの延長線上にこの結末があると感じた。結局、どれほどの良識をもってしても、表立っての否定はないということか?
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