劇場公開日 1995年10月10日

「緊迫感と対立展開の見応え」クリムゾン・タイド きーとろさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0緊迫感と対立展開の見応え

2019年6月7日
iPhoneアプリから投稿

中盤までは状況説明のような感じなので少し退屈に思ってしまいましたが、中盤から緊迫感が出てきて引き込まれました。ハンスジマーの聖歌のようなBGMも印象的でした。

潜水艦ならではの閉塞感と緊迫感が良かったですね。艦長と副艦長の意見の相違による展開も見応えがありました。艦長は嫌な感じの描写もありますが、判断が一概に間違いとは言えないところも興味深いです。

艦長役はジーンハックマン。経験豊富で堂々とした姿や、少し嫌味な感じなんかも様になってましたね。様になりすぎていて、役としては好きになれませんでしたが。

副艦長のデンゼルワシントンは冷静で知的なエリートで格好良かったですね。周りをよく見ていて、部下をたしなめた後にもフォローを入れたり、辛い状況を映画になぞらえて奮い立たせたり。個人的には理想の上司でした。

いつもと雰囲気が違うのですぐには気づきませんでしたがウェップス役はヴィゴモーテンセン。結構重要な役どころでした。最後の後ろ姿が素晴らしかった。

終盤はひたすらハラハラしながらヴォスラーくんを応援していました。
馬に関する会話も良かったですね。馬の毛色を肌の色の暗喩としているところとか。ラストも爽やか。

きーとろ