「例えばステイサムとか」グラディエーター よしさんの映画レビュー(感想・評価)
例えばステイサムとか
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新皇帝に追放され奴隷に落とされた将軍の復讐劇。
映画comのALLTimeBESTにも選ばれている歴史巨編。実は、公開直後に鑑賞しているはずなのですが、余り覚えておらず、続編公開を期に再度鑑賞。
覚えていない理由が分かりました。
映画は迫力満点。冒頭でのゲルマニアとの合戦。コロッセオで繰り広げられチャリオットとの攻防。コロッセオを含めたローマの街並み・・・目が釘付けになります。
でも映画全体の評価は伸びません。
理由は二つ。
一つは、主役ラッセル・クロウのアクション。ラッセル・クロウは「名優」ではあっても、「アクション俳優」ではありません。その彼に一騎当千の剣闘士役は、少々荷が重かったように感じます。
重い鎧や盾を持った状態とはいえ、そのアクションに迫力を感じることはありませんでした。
二つ目は構成。上記のように導入部分でのゲルマニアとの合戦、中盤にあるコロッセオでの激闘は迫力も緊迫感も十分・・・でも、終盤にそれを超えるものがありません。人間ドラマに舵を切ったのかもしれませんが、迫力の部分でいえば尻つぼみの印象を強く持ちました。
クライマックスを皇帝との1対1にしたのは悪手だったと思います。上述の通り、ラッセル・クロウの力不足も勿論なんですが・・・皇帝の剣の実力に関する描写が殆どないので、闘いに緊迫感を感じ難かったのも大きな理由です。日本でいえば足利義輝よろしく、剣豪である描写を映していれば、印象は大きく変わったように思います。
私的評価は、普通にしました。
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