「Win the crowd」グラディエーター Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
Win the crowd
昇り竜が如きラッセルクロウが満を持して大作にお出ましといった感じで、実際、クロウもその期待に十分応えて賞も取ったが、それよりもホアキンフェニックスの怪演の方に目が奪われたのが当時の感想。塩野七生のローマ人の物語を読んでいた時期にも重なり、そういった歴史的興味もそそられたが、ローマ帝政の描き方は違和感を感じる所が多かった。血統だけで帝位が移譲されていく時代ではない。どっちつかずのルキッラとその子供が締めるのは生ぬるく、説得力に欠けた。
映像や音楽は素晴らしい。この時代の描き方としてはメルクマールになった作品だろう。格闘シーンは躍動感あふれる。
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