禁じられた抱擁

劇場公開日:

禁じられた抱擁

解説

アルベルト・モラビアのベストセラー小説「倦怠」を原作に、青年画家とモデルの不条理な愛の行方を描いた恋愛ドラマ。裕福な家に生まれ育ち、母親から金銭的援助を受けながらアパートでひとり暮らしを送る若い画家ディノ。ある日、近所に住む老画家のアトリエに出入りしているモデルのセシリアと出会ったディノは、その美しい肉体と大胆さに魅了され、彼女との情事に溺れていく。割り切った関係のはずだったが、彼女が他の男と歩く姿を見かけたディノは激しく動揺し……。1960年代イタリアで人気を集めたフランス人女優カトリーヌ・スパークが、無邪気に男を弄ぶ小悪魔セシリアを妖艶に演じた。ディノ役に「荒野の七人」のホルスト・ブッフホルツ、ディノを溺愛する母親役に「何がジェーンに起ったか?」のベティ・デイビス。1963年製作で、日本では64年に初公開。2021年、特集上映「SPAAK!SPAAK!SPAAK! カトリーヌ・スパーク レトロスペクティブ」(21年5月21日~、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか)で上映。

1963年製作/105分/PG12/イタリア・フランス合作
原題または英題:La noia
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2021年5月21日

その他の公開日:1964年8月11日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4

(C)1963 Compagnia Cinematografica Champion - Les Films Concordia. All rights reserved.

映画レビュー

3.5好きすぎて狂ってしまう時はあるんです

2021年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

スパーク祭、二本目。
いやぁ、祭を企画したヒューマントラスト渋谷さんに
感謝しかありません、スパーク様を教えてくれて。
いざ鑑賞。

本作は自身の欲求に素直すぎる美しい女性に
恋する男性が翻弄されるお話。

主人公の男性が良いのです。
金にモノを言わせるなんちゃって画家の
おぼっちゃま。いい感じ。
翻弄されるために生まれてたような。
彼。チェリーボーイだったんじゃ?ってくらいに
ドツボにハマっていきます。

狂いますよ。
こんなに魅力的な女性から
「好き!あなたが好き!けど、あの人も。。。。
でも安心して、また帰ってくるし、
抱けるから・・好きなだけ・・・。」

おいっ!・・・おぉいっ!!!!
であります。なんちゅうことを言うんじゃ。

「私はどちらでもいいわよ。
あなたが別れたいならそれでも。。。」

おいっ!・・・おおおおぉぉぉぉいっ!!!!
であります。勘弁してくれーーー!!!

クソーーー、こんなにこっちは想ってんのに
その中途半端さはなんなんだ。。。
その気まぐれ感は、なんなんだ。
掴みきれない、もどかしぃぃぃ。
むぐぐぐぐぐ、でも。でも。。。好きだーーーー!

そりゃ狂います。狂いますがな!!!
カトリーヌ・スパークが演じるから説得力と
致死力が半端ないです。

あぁ、いかんいかん。
主人公の男性に完全に感情移入してしまいました。
私もまた、あまり免疫ないみたいです。
カトリーヌ・スパーク免疫が。

しかし本作のカトリーヌスパーク、悪いなー悪すぎて。
こんな奔放に罪(非犯罪)深い行為を重ねるって・・・
カトリーヌ・スパーク本人がそうなんじゃないか?
と思えるほどハマってるんですよね。
僕は、明るい小悪魔スパーク様の方が好き。

本作はストーリーしっかりしてるんですね。
演出もしっかりしてます。起承転結も十分。
ラストシーンはなかなか良い余韻を作って
くれます。シンプルですが佳作ですよ。
スパーク様の美しさのみの評点ではないです。
けどな・・・あのラストシーンの翌日・・・
主人公の男性はどんな行動を取ったかなー?
なんて考えたら楽しくなります。
(趣味悪いかな?)

コメントする (0件)
共感した! 3件)
バリカタ

4.0小悪魔が楽しめる

2021年5月28日
Androidアプリから投稿

カトリーヌの小悪魔ぶりが存分に発揮されてて気持ちいいくらいだ。
男性陣は表面的には不幸になっているがたぶんみんな幸せなのだ。
一方、妻や家族はみんな不幸に。
本物の小悪魔が楽しめる。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
SUZUKI TOMONORI

3.5ロングのカトリーヌ

2021年5月23日
PCから投稿

カトリーヌはロングよりボブの方が魅力的。

話の作りに深みは無いが、上演四作中の中で一番まともにストーリー展開がある気がする。
小悪魔カトリーヌに振り回される男の悲哀と狂気がいい感じです。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
Oyster Boy