ギャルソン

劇場公開日:

解説

パリのレストランを舞台に、そこに働くギャルソンたちの日常を描く。製作はアラン・サルド、監督は「夕なぎ」のクロード・ソーテ、脚本はソーテと台詞も兼ねるジャン・ルー・ダバディ、撮影はジャン・ボフティ、音楽はフィリップ・サルドが担当。出演はイヴ・モンタン、ニコール・ガルシアほか。

1983年製作/102分/フランス
原題または英題:Garcon
配給:巴里映画
劇場公開日:1987年8月29日

ストーリー

パリのとあるブラッスリー。そこでチーフ・ウェイターとして働くギャルソン(給仕係)、アレックス(イヴ・モンタン)は、海辺のリゾート地に子供たちのための遊園地を作るのを将来の目的として、日夜はげんでいる独身の中年男だ。しかし、資金作りのために働いても働いても、金は思うようには集まらない。彼の勤めるブラッスリーははやっていて、手際よく給仕をしなくてはいけないがアレックスの優雅な動きは評判だ。彼には資金作りの頼りでもある、グロリア(ロージー・ヴァルト)という金持ちのミセスのパトロンがいる。アレックスの心をつなぎとめようとグロリアの方は必死だが、彼の方は逃げ腰だ。アレックスは、同僚のギャルソン、ジルベール(ジャック・ヴィルレ)をアパートに泊めてあげている。妻と離婚話が進んでいるためだが、温厚なジルベールをアレックスは好きだった。ある日彼は、バッタリ昔の恋人クレール(ニコール・ガルシア)と再会、再び熱くなるアレックス。既婚しているクレールはしかし夫とはうまくいっておらず離婚するつもりだという。彼女もやがてアレックスのアパートにやってくるが、本当に愛しているのは今はアフリカに行っている青年だと、彼女の口から聞いてショックを受けるアレックス。ブラッスリーの鬼シェフ、フランシス(ベルナール・フレッソン)の相変わらずのどなり声を聞きながらいつものギャルソン生活をするアレックス。一方、遊園地の計画は着々と進んでいた。しかし、どたん場で10万フランが必要となり頭をかかえる。が、グロリアをうまく利用してなんとか無事きりぬける。ジルベールの離婚が成立した。そのころ、クレールがさよならを言いにきた。恋人の許へ行くという。やがて、夏がやってきた。アレックスの念願の遊園地開きが行なわれるのだった。

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