「実験。」金日成のパレード 東欧の見た“赤い王朝” Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
実験。
報道番組をほとんど観なくなって久しいのですが、’88年当時の映像を、将軍とその息子が亡くなった今観ても、共産主義という壮大な実験をもし人類が行ったらこうなる、生きた歴史遺産をみている、という感覚が変わらない。
映像に映る個々の人々は、他者に観られていることを意識してカメラの前に立ち、その役割を演じている。そして、その演技に失敗は許されない訳だが、いつ安らぎを得ているのか、そのとき、彼らはどんな表情をみせるのだろうか。
地政学的に、なかなか崩壊しない彼の国の、全貌が明らかになったとき、我々はどう反応するのだろう。
コメントする