KIDS キッズ

劇場公開日:2025年10月17日

解説・あらすじ

写真集「タルサ」などで知られ、ティーンエイジャーのリアルな姿を撮り続けてきた写真家ラリー・クラークが、1995年に発表した映画監督デビュー作。セックスやドラッグ、暴力、HIVなど、90年代当時のストリートに生きるティーンエイジャーたちの現実を、ドキュメンタリータッチで生々しく描き、その内容で全米に賛否両論を巻き起こした一作。

ニューヨーク、夏のある暑い日の午後。テリーはいつものように、バージンの女の子をモノにしたことを自慢しながら、仲間とたむろしている。一方、ルビーの家に集まるジェニーら5人の女の子たちも、セックスの話ばかりしていた。経験豊富で無防備なセックスを楽しむルビーは、自身の体験談をネタに盛り上がる。ジェニーは、バージンを奪ったきり連絡もよこさないテリーに憤りを感じていた。HIV感染を心配するルビーは、ジェニーに検査を勧め、その結果を一緒に聞きに行く。テリーとのセックスしか経験のないジェニーだったが、検査結果は陽性だった。たった一度、たったひとりとのセックスで、突然、死の宣告を受けることになったジェニーは、テリーにこの事実を伝えようとする。しかし、自分がHIVキャリアであることも知らないテリーは、新たなバージンの子を誘い出してはしゃいでいた。

脚本は、当時19歳だったハーモニー・コリン。撮影は「マイ・プライベート・アイダホ」の名カメラマン、エリック・エドワーズ。音楽はオルタナティブ・ロックバンド「ダイナソーJr.」のルー・バーロウが担当。製作総指揮にはガス・バン・サントが名を連ねた。ジェニー役は、当時演技未経験だったクロエ・セビニーが務め、ルビー役をロザリオ・ドーソンが演じた。

1995年製作/87分/R18+/アメリカ
原題または英題:Kids
配給:鈴正、weber CINEMA CLUB
劇場公開日:2025年10月17日

その他の公開日:1996年7月13日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第48回 カンヌ国際映画祭(1995年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ラリー・クラーク
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(C)1995 KIDS N.Y. LLLC. All rights reserved (C)2018 Filmverlag Fernsehjuwelen. All rights reserved.

映画レビュー

3.5 やっと鑑賞にこぎつけた

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

驚く

95年か96年かの公開時に若者の間でとても流行っていたので鑑賞したかったのですが、見逃してしまい、やっと鑑賞にこぎつけました。配信はされなさそうだし、見逃したままにしなくて良かった。

若者のセックスライフが延々と続くストーリーでしたが、テンポが良かったせいか飽きずに鑑賞できました。刹那的なセックス、HIV感染、暴力、アルコール、ドラッグなどがテーマなので虚しいです。でも当時、こういう闇を語らずに力を抜いたドキュメンタリータッチのアート作品は新しかったと記憶してます。それに、この虚無感よ。

本作から、ガス・ヴァン・サントの“エレファント”やハーモニー・コリンの“ガンモ”が生まれたと思うと、やはりとしか言いようがないですよね。

ティーンエイジャーを通して壊れゆくアメリカを示唆していましたが、当時のティーンエイジャーが初老になった現在、アメリカの壊れっぷりは当時の不良よりも全然酷いと思いますね。今やドラッグ中毒者はゾンビですし、まともな人でも病んでる人が多そうです。

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ミカ

3.0 凄い映画で言葉が出ない

2025年11月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

難しい

驚く

KIDSを観たが、凄い映画。言葉が出ない。アメリカの90年代の若者文化を知る事ができた。今のアメリカ社会、若者文化はどうなのか。逆に新しいKIDSを観たい気がした。内容は凄いし言葉が出ない。よく、再上映できたし、そりゃあ配信がない訳だ。

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ナベさん

4.0 90年代のリアルなティーンエイジャー

2025年10月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

アメリカ・ニューヨーク、夏の暑い日の午後。テリーはいつものように、女の子の処女をモノにしたことを自慢しながら、友人達とたむろしていた。一方、ルビーの家に集まったジェニーら5人の女の子たちも、セックスの話ばかりしていた。経験豊富で無防備なセックスを楽しんできたルビーらは、自分の体験談を語り盛り上がっていた。ジェニーは、バージンを奪ったきり連絡もよこさないテリーに憤りを感じていた。コンドームを使わず何度もセックスをしていたためHIV感染を心配してたルビーは、ジェニーを誘い検査を受け、その結果を一緒に聞きに行った。テリーと1度だけのセックスしか経験のないジェニーだったが、検査結果は陽性だった。たった一度、たったひとりとのセックスで、突然、死の宣告を受けることになったジェニーは、テリーにこの事実を伝えようとした。しかし、自分がHIVキャリアであることも知らないテリーは、新たなバージンの子を誘い出し言葉巧みに彼女の処女も奪っていた。そんなセックス、酒、タバコ、ドラッグ、オヤジ狩り、エイズ、なと90年代のニューヨークのティーンエイジャーたちの現実をリアルに描いた作品。

確か1990年代の初め頃ってエイズ(HIV)感染で多くの人が亡くなり、治療法も無い不治の病、って言われてて不安になってた時期だったな、と思った。
クイーンのボーカル・フレディマーキュリー以外にも多くの著名人がエイズで亡くなっていた頃だ。
その当時は予防法としてはコンドームの使用くらいしかなく、しきりにコンドームの使用をPRしていたように記憶している。
脚本を当時19歳だったハーモニー・コリンが書いたとの事だが、大人じゃなかなか書けないようなセリフがリアルだった。
ジェニー役のクロエ・セビニーは綺麗だった。

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りあの

3.0 25-125

2025年10月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

30年前、
NYのキッズ達はこんな感じだったのか😅

女と酒、ドラック、スケボー、
自由に生きるって、
そう言う事じゃないと思う。

テーマは衝撃的だが、
見どころの薄い作品でした。

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佐阪航