「美しい愛?いいえ、その真逆です」奇跡の海 ちかしさんの映画レビュー(感想・評価)
美しい愛?いいえ、その真逆です
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「イディオッツ」そして「奇跡の海」、出来の良し悪しは別として黄金の心三部作のどの作品の女主人公にも全くもって共感ができない。馬鹿ばかりだから。もっと上手く生きろよと思ってしまう。しかし他の2作に比べ、今作のBethは批判のかたまりだった。彼女がずば抜けて純真であるがゆえに、彼女が最も世間を批判している。キリスト教の教えとは、そしてそれを最も実践する彼女を破門する矛盾とは。この映画は美しい愛の描写ではなく、キリスト教の愛の批判に見える。しかしこれはちょうど監督が入信した頃なんだなぁ。どういうつもりで撮っていたのだろう。
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