カリガリ博士のレビュー・感想・評価
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「マッシブ・タレント」でおすすめしていたので
「マッシブ・タレント」で、おすすめしていた作品。100年前にこのどんでん返しを考えたなんて、素晴らしい。元祖「シャッターアイランド」じゃ無いですか!背景の絵が歪んでいたり、それだけでもアートですね。
精神分析や精神病というものが当時(今も?)どう見られていたかがよく...
精神分析や精神病というものが当時(今も?)どう見られていたかがよく分かる一作。
セットがドリフの酔っぱらい婚とみたいだった。順序はもちろん逆だけれど。
【ルミエール兄弟のシネマトグラフィからの、今作。そして「メトロボリス」への流れを繋ぐ作品。】
ー 無声映画を観たのは、「アーティスト」そして、ルミエール兄弟のシネマトグラフィの短編の数々、そして、着色された「メトロポリス」の順である。(除く:チャールズ・チャップリンの名作の数々)
今作は、「現代のフィルム・ノワール及びホラー映画に影響を与えた」とされている。ー
・私は、今作は初見であるが、配信で観た影響もあるかも知れないが、映画の歴史的価値は別として、フツーに鑑賞した。
<この作品の内容を、現在の映画のレベルと比較して、感想を述べる事は難しいと、正直に思う。
但し、この作品に影響を受け、それが面々と現在のホラー映画もしくは、ノワール映画に影響を及ぼしているのであれば、貴重な作品であると思うし、意義ある作品であると思います。>
サイレント映画、たまに観るといいよねえ。
ヴィジュアル系バンド カリ≠ガリ のバンド名の由来と知り ずっと気になっていた作品をAmazonプライムでようやく発見\(^o^)/ワーイ
とにかく舞台装置が美しかった。歪んでいてシュールレアリズムの絵画のようで、白黒じゃなかったらどんなかんじやったんやろう。
サイレント映画は正直チャップリンぐらいしか観たことなかったけど、たまに観るとセリフが無く映像に集中できる感覚が新鮮で良い。
古典は昔から得意ではなかった。
高校の頃の古典、苦手でした。何が面白いのか、当時の感覚を持ち合わせていない私にはなかなか辛いものがある。
制作1919年、公開1920年の作品。当時としては革新的だったのだろうが、、、眠くなってしまった。サイレント映画なのでひっきりなしに音楽が流れていて、場面と物凄くマッチしているかと言われると微妙に合っていない感じ方もした。
(いろいろ調べて後で知ったのだが背景で流れる音楽は後付けだそうな。納得)
殺人が起こる場面でも緊迫感が感じられず眠くなる結果に。
ただ、ここまで言っておいてなんだが、歪んだセットなどの見せ方や芸術的な要素などは面白いと思う。この作品があったからこその今のそのような表現にも繋がっている、と歴史を振り返って、起源はこれだったんだよ、と授業を受ける感覚、そんな事も感じられた。
映画を見て楽しむ、というよりは、美術館に行き、過去の時代の作品を見て楽しむ感覚に近いのかもしれない。
初サイレント映画は意外に面白かった。
『カリガリ博士』鑑賞。
*主演*
ベルナー・クラウス
*感想*
コロナウィルスの影響で映画館が閉まってしまい、さらに新作の映画が次々と延期。仕方ないので、アマプラを見てたら、たまたまこの作品に目が止まり、「カリガリ博士」というユニークな名前が気になり、あらすじ読まずに鑑賞しました。
調べてみたら、約100年前の映画で、ティム・バートンが影響を受けた作品らしいですね。しかも、サイレント映画。役者の音声は一切ありません。音楽だけ迫力がありました。背景も独特的だったし、今、思えばティムバートンっぽかったです。そこから影響を受けたんですね!
ストーリーは、やや解りにくい所もありましたが、最後はそうきたか!ってなりました。台詞がなくてもなんとなくわかりました。(^^)
白黒のサイレント映画でしたが、世界観は僕は好きです。
初サイレント映画は意外に面白かったです。
目が怖かった、、、、
ちなみに「ガリガリ」博士ではありません。
「カリガリ」博士ですww
これこそドイツ表現主義そのものの映画
舞台セット、家具、背景など美術が独特でかつ歪んでいます
斜めであったり引き伸ばされたり様々です
キュビズムの絵画の中のような世界です
この中で物語が展開されます
入れ子式の複雑な構造の物語で最後の最後でそうだったのかと明かされます
筒の先から覗いているかのような視野狭窄のカメラが登場人物の対象だけを捉えます
まるで歌舞伎のような隈取りのあるメイクを施し、意識的なオーバーアクションがなされます
そして眠り男と夢遊病、精神病院とフロイトの精神分析的な世界の雰囲気を漂わせてています
内面的、感情的、精神的なものなど「目に見えない」主観的な世界を、映像で表現しようと様々な実験的な演出を試みています
その手段としてキュビズムとフロイトを援用しているのでしょう
つまり1920年当時の最先端の芸術と科学を融合して作り上げた映像作品なのだと思います
正にこれこそドイツ表現主義そのものの映画であると思いました
製作されてちょうど100年になろうとしていますが、これ程までに前衛的で野心的な映画は未だに作られていないのではと思います
21世紀の現代ではCGによってそれこそどんな映像でも作り出せるような技術があります
それでも、今もなお最先端の映像作品なのではないでしょうか?
これを超える前衛的な挑戦を現代の作品で観てみたいものです
狂気の博士と夢遊病者作
見世物小屋で夢遊病のチェザーレを使い未来を予言(明日死ぬと言われた男が実際に亡くなる)
替え玉の人形で捜査を撹乱しつつチェザーレに殺人をさせていた博士
精神病院の院長こそがカリガリ博士だった(伝記の人物を再現しようとしていた)
しかしそれらは全て語り手の精神病患者フランシスの妄想(カリガリ博士はその病院の先生)
歪んだセットにアイリスイン・アウトを使った演出
カリガリ博士のビジュアルから素晴らしいホラー映画の元祖とも言われる作品
初めてのサイレント映画
友人の評判を聞いて、観てみることに。
僕の中で「サイレント映画って音声がないし、しかも白黒。それって観てて面白いの?」っていう疑問があって、今まで避けて通ってきたんですけど、これが面白かった。
そもそもサイレント映画ではどうやって物語を語るのかっていうと、ビジュアルとアクションなんですよね。視覚からの情報だけで映画に引き込まれるって冷静に考えてすごいことじゃないですか。で、それがサイレント映画の魅力だと僕は思うのです。
この映画は基本的にワンシーン・ワンカットで、シーンの切り替えであまり変化がないので、画面の細部まで拘わっています。歪んだ背景とか、デフォルメされたオブジェとか、あと登場人物の全員イッちゃってる感。良いですね。
CGが普及してこういう映画があまり生まれないからこそ、観る価値はあると思います。なんだか、サイレント映画の魅力にハマってしまいそうです。
勧めてくれた友人に感謝して、チェザーレのように眠りにつこうと思います。
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