「立派で面白い映画ではありますが」カラーパープル(1985) 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
立派で面白い映画ではありますが
真面目な人間ドラマです。長時間ですが飽きることはありません。
あの時代に、白人同様のきちんとしたスーツやドレスを着た黒人だけで成り立っている生活圏なんてあったんでしょうか?黒人を描いていない、という批判はその辺りですかね?
スピル君って、テーマドラマになるとシンドラーのラストの墓参シーンとか妙に作為的になるような気がします。あと、基本娯楽監督なので、この作品なんかもっと重厚な仕上がりになりそうなのに、妙にエンタメ的で、重厚なというか圧倒的な感動を受け難いです。よくいえばサービス精神が旺盛すぎる。リーン君とかワイラー君ならもっと落ち着いた重みみたようなものが出るんじゃないかという気がしますね。オスカー無冠だったのはその辺りじゃないかな?
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