カラーパープルのレビュー・感想・評価

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カラーパープル

劇場公開日 1986年9月13日
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人間の独立を人種を超えて普遍化してみせた傑作

紫色の花が咲き乱れる草原から映画は始まる
二人の少女がじゃれあって遊んでいる
しばらくして、黒人の少女だとようやくわかる
この冒頭のシーンに本作のテーマが提示されている
人種は関係が無い
たまたま黒人なだけだ
人間の独立に焦点を当てた映画なのだ
戦前の南部の黒人社会の実相を描いた黒人が原作者のベストセラーを単に映画化したものではない

白人による黒人の抑圧差別社会
その下層にある黒人社会
しかしその黒人社会の中にも階層はあり、さらには女性はもっと強いたげられている

暴力に怯え、笑うことも出来なくなった隷属させられている一人の人間が、差別をものともしない強い人間に出会い、そして自由な人間に出会い、遂には人間としての独立を取り戻す

奴隷解放とは黒人の白人からの解放だけでは無い
人種、民族、性別、階級、地域……
人間による人間への差別、隷属強制は普遍的にある
過去のものだけだなく、今も現在進行形で在り、未来にも続いていく
決してなくなりはしない
それが人間の本性なのだから
だからこそ、戦わなければならない
それが本作のテーマだ

それにつけてもウーピーゴールドバーグは最高だ!アカデミー賞ノミネートは当然、受賞しなかったのがおかしい
彼女の顔を見ているだけで幸せ
世界一の可愛いブスだ!見ていてあきない
もっと見ていたいと思うほど

クインシージョーンズの手になる劇中歌も素晴らしい
セリーのブルースは口パクで実際の歌唱は、その筋では知る人ぞ知るソウル歌手タタ・ベガ
セットもジュークジョイントがでてきて感激
黒人音楽をルーツにもつ現代のポピュラー音楽の全てはこういう店から生まれたのだ

娯楽作品専門の監督だったスピルバーグが、シリアスなドラマの大作を初めて監督してみせた
クインシージョーンズが原作者に推薦したという
白人それもユダヤ人が黒人の物語を撮るなんてという批判はあたらない
この黒人女性の物語を人類普遍の問題に昇華し、まとめきれる力量を彼が持つことを見抜いたクインシーの慧眼や恐るべし
さすが当代一の偉大な音楽プロデューサーだ
スピルバーグは本作の成功を足掛かりに、シンドラーのリストの監督に至る路線を得たという事でも重要な作品

あき240
あき240さん / 2018年8月4日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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なんともと捉え難い

黒人が黒人を奴隷に…男が女を奴隷に…白人が黒人を奴隷に…
まったくやるせないアメリカ映画

mamagamasako
mamagamasakoさん / 2017年12月31日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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ウーピー・ゴールドバーグ映画初出演で熱演 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

総合80点 ( ストーリー:75点|キャスト:85点|演出:80点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )

 もう人権も何も無視で奴隷のような抑圧された生活を幼少期からおくる黒人女性の、一人の人としての自立への変遷を描く。
 娯楽作品で大成功を収めながらも質の高い真面目な作品は作らずアカデミー賞とは無縁と批判されていたスピルバーグが、アカデミー賞を目指して制作したとされる作品。残念ながらアカデミー賞には候補に挙げられながら手が届かなかったが、質感は高い。

 黒人差別の話はよく聞くが、この作品では黒人が黒人により差別され黒人の奴隷のようなひどい待遇を受ける。何せ物心つく前からこの生活だから、彼女にとってこれが普通として認識され諦めてしまっている。これが20世紀のアメリカなのかと思うと随分と酷い。
 そんなまるで生きる価値が見出せないような人生を延々と見せられる中で、大人になり他のまるで生き方の違う黒人女性との交流の中で自我に目覚めていくセリーの姿をこれが映画発出演となるウーピー・ゴールドバーグが熱演した。最初から能力も美貌にも恵まれ自立していたシャグ役・強さをもっていながら潰されそうになってまた復活していくソフィア役の他の出演者の演技も良かった。
 ソフィア役のオプラ・ウィンフリーが2013年にスイスの高級店で差別されたという記事が話題になったが、そのオプラがこれに出ていたのは知らなかった。ウィキペディアによると、オプラは親戚に性的虐待を受けて14歳で出産したそうで、本作品の主人公の生き様を地でいっているのも知らなかった。

 物語は結末近くの展開が安直に感じる。あれだけの抑圧生活が一気に解放されるのは変だし、自我に目覚めたらその瞬間に彼女だけでなく外の世界も変わり何もかも全てがいい方向に運ぶのは違和感があった。家を出た彼女はどうやって生計を立てていたのだろうか。白人からの差別と迫害はなかったのだろうか。薔薇色の結末を素直に受け入れにくかった。
 とはいっても彼女の最低の奴隷生活が終わり変わっていく姿は悪くない。若い頃に鑑賞したときよりも今のほうがより深く理解出来たように思う。

Cape God
Cape Godさん / 2017年12月24日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 難しい 幸せ
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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もっと早く観れば良かった

良かった。有名な作品過ぎて観てなかったけど、もっと早く観れば良かった。そういう意味でアカデミー賞は獲ってもらいたかったな。そういう理由で観る人もいるわけだし。あのウーピーがコメディエンヌじゃない演技をしてるのが新鮮だった。

ボケ山田ひろし
ボケ山田ひろしさん / 2017年2月12日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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黒人映画とは……?

「黒人の気持ちを理解していない黒人映画」と酷評されたこともある作品だそうだが、そもそもこれは"黒人映画"なのだろうか?
もちろん黒人が差別された歴史を無視することは出来ないが、この作品は不滅の愛と絆で繋がった姉妹の物語であり、弱者にある女性達が"自分"を持って立ち上がる成長の物語であると思う。
つまり、過酷な時代を生き抜いた女性達の物語だ。 そして、そこにスピルバーグの透徹した優しい眼差しが加わり観るものにもセリーやソフィアと同じように穏やかな感動をあたえる。

keita
keitaさん / 2012年1月22日 / フィーチャーフォンから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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