彼方へ
劇場公開日:1992年10月3日
解説
南米パタゴニアのセロトーレ山に挑む2人の登山家の対決を描く人間ドラマ。監督は「コブラ・ヴェルデ」のヴェルナー・ヘルツォーク、製作はエグゼクティヴ・プロデューサーを兼ねるヴァルター・ザクサーと、アンリ・ランゲ、リチャード・サドラー、名登山家ラインホルト・メスナーの原案を基に、ドイツの作家ハンス・ウーリッヒ・クレナー、ザクサー、ロバート・ジョフリオンが共同で脚本を執筆。撮影はライナー・クラウスマン、登山撮影はヘルベルト・ラディチュニッヒ、音楽はイングラム・マーシャル、アラン・ラム、サラ・ホプキンス、アタファルパ・ユパンキが担当。
1991年製作/106分/ドイツ・フランス・カナダ合作
原題または英題:Scream of Stone
配給:大映
劇場公開日:1992年10月3日
ストーリー
ロック・クライミング世界選手権の特設会場。熱戦の末、優勝したマーチン・セドルマイヤー(シュテファン・グロヴァッツ)に進行役のジャーナリスト、アイヴァン・ラダヴィッチ(ドナルド・サザーランド)がインタヴューをする。同席していた世界のトップの登山家ロッチャ・イナーコフラー(ヴィットリオ・メッゾジョルノ)との話の中で、マーチンはロッチャとともに南米パタゴニアにある前人未到のセロトーレ山に挑戦することになる。ロッチャはマーチンらとキャンプを張り、セロトーレ山に挑むが、連日の悪天候のため登頂を見合わせる。しかし、ロッチャとアイヴァンが食料の買い出しに出かけている間に、マーチンはロッチャのパートナー、ハンスを連れて山に向かい、雪崩に遭ってハンスは崖から落下、帰らぬ人となる。傷ついたロッチャはパタゴニアに留まり、彼はある日セロトーレ山に登ったというメイ・ウェストに憧れる指が4本ない男(ブラッド・ドゥーリフ)と出会う。一方、帰国したマーチンは山頂に到達したと主張、マスコミで大きく取り上げられ富と名誉を手にする。またロッチャの秘書で恋人だったカタリナ(マチルダ・メイ)とは恋仲になる。だが、マーチンの登頂成功を疑う声も多く、彼はテレビカメラの監視する中での再挑戦を決意する。登頂の日、マーチンとは反対側からセロトーレ山に登ろうとするロッチャの姿があった。雪の絶壁を登る2人。途中、雪崩のためマーチンは足を滑らせ、ザイル1本で仰向けにぶら下がるが、ロッチャは遂に山頂へ到達する。頂上には、指のない男が置いた、メイ・ウェストの写真があった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ベルナー・ヘルツォーク
- 脚本
- ハンス=ウーリッヒ・クレナー
- バルター・ザクサー
- ロバート・ジョフリオン
- 原案
- ラインホルト・メスナー
- 製作総指揮
- バルター・ザクサー
- 製作
- バルター・ザクサー
- アンリ・ランゲ
- リチャード・サドラー
- 撮影
- ライナー・クラウスマン
- 登山撮影
- ハーバート・ラディシュニン
- 美術
- ファン・サンティアゴ
- 音楽
- イングラム・マーシャル
- アラン・ラム
- サラ・ホプキンス
- アタファルパ・ユパンキ
- 録音
- クリストファー・プライス
- 編集
- シュザンヌ・バロン
- 字幕
- 宍戸正
受賞歴
第48回 ベネチア国際映画祭(1991年)
受賞
金のオゼッラ賞 |
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