劇場公開日 1976年4月3日

カッコーの巣の上でのレビュー・感想・評価

全58件中、1~20件目を表示

4.0病院の中も外も、何も変わらない

2020年12月6日
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鑑賞方法:DVD/BD

 常々、健常者はこの世にいない、みんな何か病気を抱えて生きている、そう思っていました。病院の中の人達は健常者と差異は無く、病院の外の人達も病んだ顔をして歩いている。何処の世界でも変わらず、支配する者、好んで支配をされる者がいて、秩序に膝を屈して、意志を捨てて苦痛に耐える人生を好むか。あるいは――自由とは、決して得難い物では無く、勇気を持って踏み出さなければ、痛みを恐れず突き進まなければ、得られない物――。
 正直、如何にこの映画を捉えるか難しかったのですが、こんな所でしょうか。何か苦い物を感じて、お薦めしにくいところもありますが、とても良い映画だったと思います。

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猿田猿太郎

3.0原作を読了してから、観てみると。

2025年7月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

朝日カルチャーセンターの講座に、この作品が取り上げられ受講する。それで原作を読了してから、映画鑑賞してみた。日本公開時評判になり、またアカデミー賞をも受賞したが、まだ、鑑賞していなかった。

原作は500ページの長編小説で、刊行当時の流行(昭和37年)サイケデリック調の描写で読むのに苦労した。現在と違い、「精神病院」がまだ特殊な施設だった頃の話だ。今は統合失調症(精神分裂病)も薬で抑制できる時代となった。

原作は婦長の厳しい統制管理下にあった病棟に、ハックル・ベリーフィンのような大人の自然人が出現することによって、入院患者が自由を獲得して物語だった。

映画は纏まりが良すぎて、感動させてくれない。主演もジャック・ニコルソンも知的すぎて、自然児というよりインテリ左翼のように見えてしまう。
映画公開から50年近く経ると、環境変化で自然劣化してしまうのか、それとも私の感受性が衰えてしまっている事を痛感する。

原作では題名が一度だけ出てくる。カッコーの巣の上を飛んでいく鳥の描写だった。自由への憧れだと私は解釈した。

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いなかびと

5.0現代でもある日常

2025年7月3日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

知的

☆☆☆☆
現代でもある日常ですよ
とんがった性格を押さえ込む日常

とんがった性格を伸ばしてあげなさいよ〜

私の考えが一番だから意見に従いなさい。

このような人とどう接するか?など
よくある日常です。

ジャック・ニコルソンが皆を船に乗せる時
みんなに救命胴衣を着させる行動が
身勝手な人ではないなと思いました。

釣りを通して皆んなを喜ばそうなんて
いい人だと思いますよ。

だけど、皆んなは魚釣りより
男女の関係のほうが気になり
ゾロゾロ移動する姿に
小笑いでした。

最後はジョギングなエンディングでしたね。

長身なチーフが実は耳も聴こえる
会話ができると知った時の
ジャック・ニコルソンの演技
良かったです。

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tendo

2.0そんなに良い映画か?

2025年2月14日
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悲しい

難しい

正直言って世間の評価の高さが理解できませんでした。
役者さん達の演技力は素晴らしかったです。
言いたいこともなんとなくは分かります。
でもテーマに対する表現方法が “これなの?” という感じでした。
抑揚が有る様な無いような…終始マッタリとした雰囲気。
なんとな〜く始まりダラダラ~っと進んで、結局何が言いたいんだろう…と考えながら、最後までイマイチよく分からなかった感じです。
のんびりボーっとしながら観るのに良いかも知れません。

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opencar

3.0ニューシネマど真ん中の映画だった

2025年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

当時の雰囲気のまま自由になるためあがき続ける勇ましくも悲しい物語
陰キャしかいなかった空間に陽キャが入って全てを変えようと奮闘する姿はとても勇ましかった

でもこいつ繰り返し軽犯罪犯す犯罪者なんだよなぁと思うと複雑な気持ちになる

地味な場面ばかりで劇的に何かが起きたりもしないし、BGMもほとんどない
暗く重い印象が強いがその分人物への焦点がかなり強い

何度も観ようとは思わないが最後まで観終えたときの満足感はとても高かった

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高い坂

5.0変わらない傑作です

2024年12月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

25年ぶりに見ましたが、かなりの衝撃を受けました。

何が正義なのか自由意思とは何なのか、考えがまとまらないままですが、チーフが最後に起こした行動に、涙が止まりませんでした。

ジャックニコルソンは言うまでも無く素晴らしかったし、他の俳優の方々も演技とは思えないくらいで、やはり傑作は何年経っても変わらないものなのだと、改めて思いました。

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YOTSUBA

4.0ジャックニコルソン物を観たくって

2024年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

チーフが良かったよなあ

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symi

5.0ゆっくりの流れの中に名作はある

2024年11月5日
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当時のアメリカンニューシネマの代表作であると共に名作である。映画館では観ていない。未だ10代の頃テレビで観た記憶があった。それ以降少なくても1回は視聴しているがいつだったか思い出せない。今回は見直す為にレンタル店にてBDを借りて再度観た。名優のジャックニコルソンの代表作である。この作品により主演男優賞を受賞した。BDの特典映像を観て分かった事だがこの作品の元々の原作はカークダグラスが版権を買っていて舞台として演じていたらしい…。しかし余り人気は出ず数ヶ月でおわってしまった。そしてその息子のマイケルダグラスがその版権を元に映画化したようだ。

今回再度視聴して初めて気付いた点があった。それは吃音だったビリーが初体験をした後、吃音が治っていた事。これには驚いた!しかし婦長の厳しい叱責により又吃音になってしまうのです…そしてあの事件へと続く。なんとせつない事だろう…。。

人間の尊厳を問うた作品。当時のアメリカンニューシネマはお金を掛けずに良い映画を沢山出していた。その匂いはちょうど今の日本映画やフランス映画のような良質の香りがする。現在の米国映画はお金を掛け過ぎたステレオタイプの作品ばかり創っている。お金を掛けている為ヒットばかりを狙い派手に見せ掛けているだけである。そこは中身の無い作品ばかりである。そんな映画と違うアメリカンニューシネマを是非味わって欲しい。特に若い世代に観て頂きたい。現在の映画とは違い物語はゆっくり進む為、時として時間の経過が長く感じられるかも知れない…しかし現実もそんなに早くは進まないのだ。

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えーじ

5.0人生の教科書

2024年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

多感な高校生時代にロードショウで観た時は、椅子から立ち上がれないほどの感動と衝撃でした。すでに還暦過ぎた自分の人生を振り返った時、マクマーフィは、いつも自分自身と対峙するときに存在していたと思います。そんな攻撃的とも捉えられる面が、総合的に自分の人生にプラスになったのかは未だ分かりませんが、少なくとも指標であったことは確かで感謝すべきことだと思えます。
そういえば小栗旬さんの舞台も観に行ったなぁ。
ひとりの男の人生に、たくさんの教えと行動を与えてくれた映画であることには間違いないです。

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airtrek1960

3.5私達のいる処って…

2024年4月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

 何が凄いって、ジャック・ニコルソンの顔が凄い。「シャイニング」も、そうですけど、彼の顔見てるだけで感動してしまいそう。彼の顔の筋肉、どうなってんの。時の映画賞、総取りにするわけですね。
 そんな彼の演ずるマクマーフィーも、また凄い。彼、誰に対しても、平等なんです。
 できます?。全てのヒトと対等であろうとする。その一方で、婦長さん、ヒール張りまくりですが、実はリアルな世界では、婦長さんキャラで仕事するヒトが、俄然、圧倒する。きっと私も、その1人。自分ができることは、他者も出来て当然。出来ないヒトは、劣っている。そう思うと、自分と他者の間に、垣根ができる。マクマーフィみたいに、垣根レスにヒトと、接するのって、容易ではない。
 但し、他者を見下す、他者に自分の価値基準を押し付けようとするヒトには、容赦しないマクマーフィ。その結果…。
 この映画が公開され、映画祭で喝采を浴びて、ずいぶん経ちます。今の医療の現場、どうなのかな?。このクニでは「月」みたいな話がありましたけど。
 タイトル忘れちゃったんですけど、確かイタリア映画で、精神疾患のある方を、ほとんど退院させる話がありました。不安になりますか?。何故、そんなことしたと思いますか?。かなりデリケートな問題なので、私から言及できませんが、邦画「くちづけ」とか、マンガ「ブラックジャックによろしく」あたりが、参考になると思います。
 そもそも、「カッコーの…」ですが、これは、閉ざされた世界の、閉ざされたヒトだけのお話でしょうか。あるいは、私達、全員が当事者で、今、私達の暮らす世界の縮図として創られたのでしょうか。婦長さんになりたくないと思いながら、婦長さんと同じことしている自分が、いませんか?。

 私達は、未だに、カッコーの巣から、飛び立っていないのかな?。

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機動戦士・チャングム

5.0周囲に好影響を与えていくマクマーフィの姿に感動

2024年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

マクマーフィが仮病で入院した精神病院は、閉鎖的な空気が漂い、患者達もどこか人生に対する諦めが感じられるところだった。彼はそんな狭い世界に生きている患者達に、バスケや釣りを教えたり、頭の固い婦長の管理体制に抗議したりすることで、少しずつ患者達の意識を明るく変えていく。彼が患者達に人生の希望を見せる姿に感動し、心が温かくなる。

マクマーフィは他の患者達のことを「話も理解していない奴ら」等と差別的な表現をすることもある。しかし、それは彼が他の患者達を対等な人間として見ているからこそ、変に遠慮せずに率直に思ったことを言っているのだと感じる。そこに彼の精神病患者に対する差別心の無さが表れていて、人間的な器の大きさが見ていて気持ち良い。

マクマーフィを演じたジャック・ニコルソンの全力の演技も、マクマーフィの人間的な魅力を表現できていて素晴らしい。この映画を観てジャック・ニコルソンが好きになった。

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根岸 圭一

4.0人間らしさとは

2024年1月3日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

 主人公の入った精神病棟には、ルールで何もかも決められて監視されている。
 そんな精神病棟で、偽って入った破天荒な主人公は自由を求めてルールを破り、色々な問題を起こす。
 患者どうしトラブルも起きるが、だんだんと皆人間らしさを取り戻していく。というお話。

笑って楽しい映画だと思って観ていたが、ラスト問題児の主人公を強制的に大人しくさせされ、考えされられる映画だった。
主人公に施された、ロボトミー手術という物は知っていたが、改めてその非人道的さと恐ろしさを感じた。

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ふた

4.5素晴らしい

2023年12月3日
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今観ても、感動する作品。
マックが、来たことで患者達が楽しそうにしていく姿が、とてもよかったし、チーフの変わっていく様子もとてもグッとくる。婦長さんも、悪い人ではなく、仕事に対して責任を持ってやっているなかでの、すれ違い。そして迎えた、ラストが、衝撃的!!なんとも言えない感情になりました。

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どん

4.0怖いロボトミー手術

2023年10月14日
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原題の通りだと、結局逃げだせたのはあの巨漢のネイティブ・アメリカンでしたね。ストーリー展開も出演者の演技も素晴らしく、アカデミー賞に価する価値ありですね。
ただ、私が気に入っているのは、仮病で入った精神病院にも、実は私も仮病だったというあのネイティブ・アメリカンがいたことです。この手の展開って結構好きです。「ベルリン天使の詩」の別の天使、実は私も天使なんです。「ハイランダー」のあのおばさん、実は私も不死身なんですとかね。

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ジョニーデブ

5.0衝撃のラスト

2023年10月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

悲しい

病院を管理社会と見立てて、
そこからの脱却を描いた映画。

ラスト、マクマーフィの変わり
果てた姿を見てチーフが動き出す。

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ほんのり

4.5隔離された病棟!! 精神を病んだ人間の尊厳とは?

2023年7月29日
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鑑賞方法:VOD

ジャック・ニコルソン演じるマクマーフィーは
刑務所の労働から逃れるために、精神病を
装っていました。
古い時代、1963年の精神病院に来たけれど
其処には生き甲斐を無くした患者たちがいました。
社会から隔離された、看護師たちからも自由を奪われた患者に生きる希望や自由を
与えようとして必死になるマクマーフィーの
人間らしい心を見ることができました。

刑務所みたいに厚い塀に囲まれた精神病院!

病院を脱出して患者たちをバスに乗せて走る場面は患者であっても人間として自由に
生きたい!
港から船を出す場面は、人生を謳歌したい
気持ちが伝わるシーンでした。

ラチェッド婦長を演じたルイーズ・フレッチ
ャーが光る演技でした。
患者に嫌われる役柄を体当たりに演じていました。
閉ざされた病棟にまだまだ患者に対しての
差別や偏見があった時代の古さ、理不尽さを
感じました。
病院で亡くなる患者の男性の1人。

その後の孤立したマクマーフィーの姿は
生きている屍のように見えました。

マクマーフィーと患者たちの友情、人間として
の生き方、死にいく様、尊厳を考える
ストーリーでした。

補足、昨年の9月に亡くなった女優の
ルイーズ・フレッチャーに追悼したいと思います。彼女自身、難聴でありながらアカデミー賞のスピーチは素晴らしいものでした。

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美紅

3.5夜中に見たら

2023年7月21日
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鑑賞方法:VOD

引きずってしまった。これは本当に病棟内だけの話なのか。

ダニーデヴィート若い

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filmpelonpa

3.0最初は怖い婦長に一泡吹かせようぜ!的なコメディを想像してたけど 人...

2023年6月10日
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最初は怖い婦長に一泡吹かせようぜ!的なコメディを想像してたけど
人の尊厳、心の自由について考えさせられる良い映画だと思う。

っていうか後半のお別れパーティーからの急展開がめっちゃしんどい。

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カミムラ

5.0怖い婦長

2023年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

主人公(ジャック・ニコルソン)は乱暴者で、精神鑑定を受けることに。
病院では厳格な婦長(ルイーズ・フレッチャー)に管理された患者を目の当たりにする。
ちょっと規格外の主人公は、あの手この手で患者たちを楽しませようとするが、婦長の逆鱗に触れてしまい・・・。
社会は、色んな人が共存できる場でないと窮屈だ。

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いやよセブン

5.0素晴らしいとしか言いようがない演技

2023年2月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

刑務所から逃げる為に、精神異常を装って施設へと来た主人公。
しかしそこで見たのは不条理に患者達を抑制する実態だった。

嫌気がさして脱走を考えるが、不思議と共同生活をするうち「仲間」との関係が気になってくる。
そして周りも彼をきっかけに変化していく…

ジャック・ニコルソンとルイーズ・フレッチャーが凄いのはもちろんですが、他の登場人物 皆の演技がとにかく素晴らしい。
そしてストーリーも非常に考えさせられる作品。

衝撃的なラストシーン、飲み物を持つ手が止まり完全に画面に見入ってしまいました。

まさにこういう映画が自分の知らない世界を見せてくれて、日常において人との付き合い方を見直すきっかけになる。

映画史に残る不朽の名作!!
いやぁ、余韻が凄い……

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びぃあぃじぃ
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