劇場公開日 1976年4月3日

「病院の中も外も、何も変わらない」カッコーの巣の上で 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0病院の中も外も、何も変わらない

2020年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 常々、健常者はこの世にいない、みんな何か病気を抱えて生きている、そう思っていました。病院の中の人達は健常者と差異は無く、病院の外の人達も病んだ顔をして歩いている。何処の世界でも変わらず、支配する者、好んで支配をされる者がいて、秩序に膝を屈して、意志を捨てて苦痛に耐える人生を好むか。あるいは――自由とは、決して得難い物では無く、勇気を持って踏み出さなければ、痛みを恐れず突き進まなければ、得られない物――。
 正直、如何にこの映画を捉えるか難しかったのですが、こんな所でしょうか。何か苦い物を感じて、お薦めしにくいところもありますが、とても良い映画だったと思います。

猿田猿太郎